クソ暑いと言いながらも、クツにはチャッカリ絡んでいる。
クソとクツは字面が似ている(笑)。
さて、福岡に着いて最初に行ったのは、あの昭和の靴屋。
手作りのサンプルシューズを見せてもらいながらオーダーについての話を・・・。
輸入皮革の話をしたところ、親父さんは「イタリアよりドイツの革の方が良い」と言っていた。
直後に「自分はドイツの革が好きだ」と訂正していた(笑)。
在庫として持っていたドイツボックスは無くなったそうだ。
最後の1枚は、栃木の人が注文したとか。
「今のドイツボックスもいいけど、昔のには及ばない。今のは弟子たちが作ってる。」
と言ってたが、これはカール・フロイデンベルグが廃業してワインハイマーが事業を継続していることを言っているのだ。
「日本の革も良いよ」と言いながら、ニッピの革を見せてくれた。
確かに良い。キメが細かく艶がある。
これも今では手に入らない。
皮革製造業者が全国の靴屋の在庫皮革を探しに来るのだとか・・・。
良い革は無くなってきているのだろう。
日本で鞣す良質な革の原皮はほとんど輸入だというのにも驚かされた。
今、世界的に良質な原皮が不足していて、取り合いになっているという話を聞いたことがある。
原皮輸入国日本の革は大丈夫か?
話を戻す。
このニッピの革も、あと2足分しか残っていないと聞いて、
注文するか?と迷ったが、我慢した。
今日は注文するつもりで来たのではないから。
注文するなら、元になるデザインを持って来るべきだ。
昭和の靴屋をあとにして、三越の靴コーナーで涼み(見るべきものは何もない)、いくつかの店を見て、地元の百貨店「岩田屋」へ行った。

岩田屋は三越・伊勢丹グループの一員である。

同じ天神エリアで非常に近いところに同系列のデパートがある不思議。
だからなのか、クツに関しては商品構成があまり被っていない。
どう考えても、岩田屋の方が品揃えがいい。
伊勢丹グループになる前からクツに力を入れていた(と思う)。
靴コーナーの一番手前では、何と!
E.G 、Alden 、Church's などがセールになってたが、E.Gはあまりに高すぎてセールに見えない(笑)。
Aldenはスエードブーツが5万弱であとはカーフモデルが7万弱だったかなぁ。
昔の価格が忘れられなくて、買う気が起こらない。
一番奥が超高級舶来靴(ジョン・ロブは別コーナー展開)で、奥の向かって右サイドが国産高級靴。
奥の向かって左サイドにはマグナーニがセールでずらっと並んでいたっけ。
(この辺の記憶は怪しい)
細身のイタ靴には全く興味がないのでスルーしようとしたら、
靴棚の一番左下にひっそりと置かれている2つの靴に目が止まった。
明らかに周りの靴と馴染んでいないズングリとした体型(笑)。
明らかにマイノリティ的な雰囲気で端に追いやられていたセール品。
しかし、私にはそれだけが目に入った。
私を呼んでいる!
ローファーとレースアップ。
そのうちの1つが

ココにある。
私に引き取られて福岡から都城までやって来た。
箱には


この靴の正体は・・・
次回(疲れました)。