職場の駐車場で車から降り、傘をさしてもちょっと歩いただけで濡れてしまう。
こういう時に履く革靴は決まっている。
自分が持っている中で最強の雨靴。
まずは黒


MARUZEN(丸善)ネームの三交製靴マナスルシューズ
本来は雪の降る地域用に作られたそうで、独特のソールが雪道でのグリップ力を発揮するようだ。
ツルツルの床では、黄色い部分が僅かに滑る感じがする。
ゴツいシボの入ったアッパーは少し硬い。
雨が全く染み込まない(笑)。
雨に全く負けない。
もう一つは茶


同じく三交製靴ラギッドシューズ
光沢のあるスムースレザー。
これもまた雨が染み込まず大雨にもへっちゃら。
ソールのグリップ力は素晴らしい。
ヒールのネジ留めは豪快(笑)。
ヒールがとれることはまず無い。デザインより機能性をアピール。
黒も茶も共通しているのはウェルト。


L字型のストームウェルトには二重のステッチ。
これは飾りステッチではない。
上段のステッチはウェルト・アッパー・インソールを繋げるハンドソーンのステッチ。
下段はウェルトとアウトソールを繋げるマシンステッチ。
登山靴の製法を用いた九分仕立て。
これが防水性を高める。
糸もヤニがベットリついている。
ゴアテックスのようなハイテク素材は全く使われていないが、昔ながらの製法で防水性の向上を図っている。
こういう靴に心惹かれる。
高級靴は雨に弱い。
コードバンとかタンニン鞣しのカーフとか、素晴らしい革ほどデリケート。
天気予報で雨が降らないことを確認してからでないと履けない。
予報に反して曇ってくると不安でたまらない(笑)。
ゴアテックスは経年劣化で防水性が失われる。その命は意外に短いようだ。
だが、この2つの靴はそんな心配がない。
天気を選ばず、急な気候の変化にも対応できるし、そこそこの手入れで長持ちするし、頑丈この上ない。
日常の雨靴としては最強だと思っている。