フローシャイム・インペリアル「ケンムール」をオークションで購入した。3つ目のインペリアル。2つ目のケンムール。70年代のものと思われる。たぶん70年代後半かな。
色は前から持っているモノに比べると明るめの茶色。もちろんUSEDで皺も見られるが、かなり状態が良い。あまり履かれていないようだ。
ただ、家に届いたときはけっこう埃をかぶっていて、革に若干元気がなかった。時間をかけて埃を取り除き、革に栄養を与え、クリームで磨いたら、生き返ったように・・・・というのは大げさだが、しっとり感と艶が十分に出てきた。改めて、この時代の靴の良さを実感した。
ソールにはもちろん鋲が打ってあるが、左右で鋲の位置がかなり違うのに気付いた。作り方がアバウトで雑なのか、それとも間違って(よく見ると鋲が1個分ずれているような)しまったのか。履き心地に影響が出るようなものではないので気にしない気にしない。
もう1つ気付いたのは、インペリアルは踵の芯が長く、土踏まず部分まで伸びていること。最近、このような仕様が「手間のかかっている高品質の靴の証」のように言われ、徐々に増えてきているが、フローシャイムインペリアルでは普通に行われていたんだな、と感心した。
リーガルのインペリアルグレードのロングウイングチップは、色合いといい、デザインといい、この靴を手本にしたんだろうなと想像してしまう。とても影響力のある存在感のある靴なのだろう。
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