地元の古着屋で保護した「パントフォラドーロ」

革は素晴らしいし、雰囲気もいい。
しかもマイサイズ。
手前味噌ながら、手入れで見事に復活。

コレを2,000円でお釣りがくる金額で手に入れられたのはラッキーである
・・・・と思っていたら

左足が傾いている!

正面から見ても・・・傾いてる!
ソールを見る。

このソールの形状が曲者。

左足踵(向かって右)のポイントの擦り減り方が大きい。
中古であるからソールが擦り減っているのは覚悟の上だし、人の歩き方には癖があるから、左右の減り方が違うのは当然だ。
ただ、このようなスパイク状のポイントは、フラットなソールに比べて減りの影響を受けやすい。
特に3点で地面に接していると傾きやすいのではないか?
基本構造の問題である。
製作側はこうなることを想定していなかったのだろうか?
だが仕方がない。
実際に履いてみると、バランスがものすごく酷いとは感じないが、違和感を少し感じる。
そこで考える。

ソールをフラットにしたらいいんじゃないか?
ポイントを削って、ラバーを貼ればいいんじゃないか?
さっそく地元のリペア店に持ち込んで聞いてみたら、このアイデアにイイ顔しなかった。
「ポイントの中は空洞の可能性がありますから、穴が空きますよ」
「それは覚悟の上です。前半分と踵にラバー貼れば穴も塞がれますよね。」
「このソールはラバーがくっつかないかもしれませんよ。イタリアのゴムはそういうのが多いんですよ。」

「それでも貼るなら全面に貼った方が剥がれにくいですね。部分的に貼ると(このソールの場合は)境目から剥がれてきます。」
「その場合、いくらになります?」
「5,000円です」
(本体の2.5倍か・・・)
「一番いいのはオールソールで縫いをかけるやつですね。」
「いくらですか」
「10,000です」
(5倍じゃないか!)
成功するかどうかわからない修理でも5000円、オールソールが1万円。
うーん
安く手に入れたけど、金かかるなぁ。
世の中そんなにイイことってないんだな。
迷った挙句、今回はリペアしないことにした。
うちの地元の修理屋はこういうことが多い。
だから県外に行くんだよなあ。
しばらくは修理せずに履いていこう。

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