福岡市博多区千代の「HORSEMAN JOE」

店主の大峰さんは靴や革に対するこだわり、探究心、行動力が半端ない。
ここで作るハンドソーンウェルテッドの靴は進化を続け、今はアウトソールを木釘で装着する方法まで取り入れている。
木釘は理にかなっており、ソールに打ち付けた後は湿気を吸って膨張し、ソールをしっかりと固定する。
ステッチによる底付けは履いているうちに糸が擦り切れるが、木釘はソールと共にすり減りながら固定し続ける。
消滅しかかっているこの製法を取り入れる姿勢は尋常ではないし、面白い。
とか言いながら、ここの靴に魅力を感じながら、私が注文したのはサンダル。

ダブルモンクストラップサンダル
まずはレザー選び(茶系のレザーを選んだ)
① お馴染みクロムエクセル

体温で柔らかくなり、履いているうちに足型が形成されるので、サンダルには最適なのだそうだ。
履き慣らしの必要があまりない。オプション料2,000円。
② ウィケット&クレイグ
オイルの量が凄く、素晴らしいシボ革。雰囲気が良い。オプション料8,000円。
①と②の茶系をいくつか見せてもらったが、
クロムエクセル は靴や革製品でいくつかもっているし、ウィケット&クレイグは値段ほどクロムエクセルとの差はないそうだし、どうしようかなあ・・・
と思っていたら、注文書にこの文字を見つけた。
「コンチェリア800」

コレはコンチェリア800 社のベルーガを使ったショーンハイト
とても気に入っている。
コンチェリア800を見せてもらった。

分厚いスムースレザー

凄く良い!雰囲気が良い。
トスカーノリーショという革
トスカーノリスシオとも言われているが、リーショが正しい。
コレに決めた。しかもオプション料1,200円。
大峰さんはこの革の質の良さを認めながらも、
「履き慣らしが必要です。はじめはストラップ部が当たって痛いと思います。」と忠告。
だが、惚れたのだから仕方がない。
「覚悟します。文句は言いません」(笑)。
ちなみに大峰さんはコンチェリア800社の革には日本流通以前の10年以上前から注目していたそうだ。
その頃は古い工場だったが、今は大きなビルになっているそうだ(笑)。
あとはバックルを選び、サンプルを履いてサイズを選び、ソールを選んで終了。
完成は何と 5/4 ⁉️
ゴールデンウィーク中に出来上がる。
楽しみである。

コレは同じ革で作ってくれたコインケース(サービス)。
この革の変化を確認してくださいとのこと。
毎日触るコインケースとサンダルでの変化の速度の違いも味わうこともできる。
いるだけで楽しい店。
わざわざ福岡まで来た甲斐があった。