ジョンストン&マーフィー ウィングチップ

・・・のコードバン
そして日本製

ロゴは消えかかっているが

このロゴのはず

日本製でこのアリストクラフトのロゴは比較的古いのではないか?
リーガルの子会社になる前のチヨダシューズ製?

随分とくたびれているが、割れや裂けなどのダメージはない。
出品者もそう答えてくれた・・・
手入れをすればたぶん蘇る。
が!

ここに隙間がある。
靴好きならこの隙間を見ればへこむ(笑)。
へこみながらも触ってみると・・・・

隙間が広がるではないか!
糸切れを起こしている。
隙間から見える糸が私をあざ笑っているかのようだ。
そして、アウトソールの中央は押さえるとぺコンペコンしていて非常に薄くなっているのがわかる。
確かにアッパーは大丈夫だが、ソールに大きなダメージ。
「やられた️」
・・・かどうかはわからない。
気付いていなかったのかもしれない。気付いていれば悪質だが。

説明不十分で、ハッキリ言って返品ものである。
だが返品しないことにした。
私は、正当な理由がある場合は返品を厭わない性格である。
ダメな場合はダメとはっきり言う。返品のための労力も苦ではない。
だが今回は、ダメージのないコードバン が格安だったので、返品せずにオールソールしてみることにした。

先日、リペアが終了したblueover を引き取りにいった際、このJ&Mを入院させた。
さて、オールソールの打ち合わせ

ラバーソールにするかレザーソールにするか迷った。
地元のリペア店 「Tacoma」 は、ラバーソールのほうが料金が高いのだ。
とはいってもどちらも良心価格。
リペア内容は次のようになった。
① レザーオールソール
② ヒールは10mm厚程度のラバーヒール
③ ハーフラバー(なんとサービス!)
④ 出し縫いは手縫い!
この工房には出し縫いの機械がないので、機械縫いを外注する(信頼できる関西の同業者)ことが多いが、自分で手縫いする場合もあるとのこと。
「外注すると出し縫いに4日かかり、手縫いなら1日で出し縫いが終わります。どちらにしますか?」
と聞かれたので、
迷わず
「手縫いで!」
とお願いした。(驚くべきことに、どちらも同じ金額なのである)
これで12,000円未満。良心的だなあ。
それでも靴の購入費より修理費が高い(笑)。
完成まで4週間ほど。
オールソールして良かったと言えるように、リペア後の手入れもしっかりしてこの靴を蘇らせたい。
