オークションで手に入れた醜い「ジョンストン&マーフィー」コードバン・ウィングチップがオールソール手術から退院してきた。

入院前の姿

アッパーはカサカサ

出し縫いのステッチは糸切れ・・・歯をむき出して笑っているように見える。

ソールの接地面は限りなく薄く、押さえるとペコペコする。
・・・・・ということでオールソール

アッパーも手入れされて戻ってきた。


さあ、肝心のソールはどうなったか?

生まれ変わった!

今回はヒールはダブテイルにせず、ラバーヒールにした。

ビブラム社の 「QUABAUG(クァバーグ)」ヒール

ご存じホワイツブーツに使われるヒール。
一度つけてみたかったのだ。

出し縫いは手縫いでしてもらった。
ボロな靴だし、ウエルトの穴にきちんと糸を通してもらいたかったのだ。
(機械縫いの場合、ウエルトの穴に確実に糸が通るとは限らない。)
もちろん、依頼したリペア工房に「出し縫いマシンがない」という条件下だったから可能だった。

機械縫いは関西のステッチャーに依頼するが、手縫いは工房の店主によるもの。
価格は同じというのに驚いた。

ハーフソールはサービスしますがどうしますか?
と言われたので、即答「お願いします!」

これだけしてくれて、税込み11,800円
絶対安いと思う。
ここのところ、リペアはずっとこの工房(Tacoma Shoe repair&Custom)にお願いしている。
たぶんこれからもお願いすることになるだろう。
現在、地元で頼れる唯一のリペア工房である。

さて、蘇ったこの靴、アッパーを自らの手で手入れして、コードバンの輝きに更に磨きをかけたい。
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