運命的な出会いをした(と言い張る)HATHORN BOOTS オックスフォード

サイズ9.5E


ホワイツブーツ・セミドレスの同サイズを履いた感じでは、少し緩いかなと思っていたが、意外にもタイトジャストフィット。
私とほぼ同じサイズのIron さんが9Eだったのでびっくりした。
木型が違うのか、個体差なのか、このサイズで良かった。

グラマーなヒップ。

クロムエクセルのしっとりとした質感。

質が落ちてきた一部の(最近の?)クロムエクセルとは明らかに違う。

ライニングなし。なくても大丈夫。
【追加】ライニングなしと思ったら、ヴァンプ(靴の前部分)にはライニングあり。アッパーと同じ革&同じ裏面だったので気づかなかった。

中敷きにロゴなし。これは私のホワイツブーツと同じ。
あれ?Iron さんのはロゴがあったな。

エッジは切りっぱなし。
こういうのは嫌いではない。この靴に合ってる。


アッパーのエッジを外に曲げてミッドソールに直接縫い付ける一般的なステッチダウン。
【追加】ライニングはインソールとミッドソールの間に織り込む。
ここがホワイツとの決定的な違い。
ホワイツはアッパーと同じ種類の細革をアッパー(&ライニング)とインソールにハンドソーンで掬い縫いして縫い付け、それを縫い目を隠すように谷折りして、ウエルトのようにしてミッドソールに縫い付ける。

この一番手間のかかる部分を簡略化しているのがハソーンなのだろう。

土踏まずから後半のアッパーのエッジは内側に巻き込まれ、薄いミッドソールとの間に分厚いハーフミッドソールのような革が見られる。

ステッチダウンなのにインソールがある。
一般的なステッチダウンの靴は構造が簡単で、アッパーのエッジがグルリと一周ミッドソールに直接縫い付けられる。
クラークスのデザートブーツのように。
クッション性を良くするために内部にパッド入りの中敷きを貼り付ける場合はある(クラークスのように)。
しかし、ハソーンのインソールはそれとは違い、靴の構造の一部であり、リペアか破壊(笑)する場合を除いて剥がすことはできない。
私が贔屓にしている靴工房CITTAの靴も、オーダーを価格面で身近なものにするためにステッチダウンを採用し、中敷きを貼っているのだ(とは言ってもとても手間がかかっている)。
だがハソーンは、ホワイツの手間を簡素化しているとはいえ、非常に手間のかかるステッチダウンとなっている。

アウトソールはクッション性の高いビブラム。
アッパーの硬さをここでフォローしているのかも。
ネイビーの乳化性クリームで磨いてみた。

クロムエクセル は塗りすぎるとベタつくので薄く。

そして履き下ろし(^^)。

履いているうちにタイトフィットも解消されていく。
むしろ気になったのはタンのエッジが足首に食い込むところ。
これも次第に馴染んでくるだろう。

春夏にホワイツの気分を味わいたいね。