非常に状態の良いJ&Mを手に入れた。

リーガル製(もちろんチヨダシューズ工場製)のCROWN ARISTOCRAFT


米国では、時代とともにARISTOCRAFT から CROWN ARISTOCRAFT へ名称が変更されただけのようだが、ライセンス生産の日本では、両方が同時に存在していたかどうかはわからない。「CROWN」の方が上位だという記述はネット上で多く見られる。

そしてこの靴は「コードバン」ということで出品されていた。
今は廃番となったリーガル製J&M がコードバンとしては格安で出ていた。
届いた靴を見ると、

ん?自分のよく知るコードバンとは違う質感。
ホーウィンとも違うし、国産の水染めコードバンとも違う。
これは、あの忌まわしい(笑)コルファムに似ている!
デュポン社が60sに開発した当時の新素材コルファム(合成皮革)は、高級靴に使用されて華々しいデビューを飾ったが、60sで消えてしまった。逆に見れば、コルファムが使われていれば60sの靴であることが確定なのだが、残念感のあるヴィンテージシューズの代表である。
だからこのアッパーはコルファムではあり得ない。
しかし、樹脂でコーティングされているような感じ。
そこで思い出されるのは、昔長男が使っていたランドセル。

カブセにコードバンを使ったもので、これがコーティングされたコードバンだった。
それからリーガル・インペリアルの昔のコードバンシューズ

水染めコードバンに替わる前のタイプはコーティングされたコードバンだった。
以前の日本のコードバンはコーティングされたものが主流だったのかもしれない。
もう一つ気になること
履き皺。

なんだかコードバンらしくない。
ひょっとすると牛革に樹脂コーティングした革か?コードバンじゃないのか?
いわゆる「コードバン風仕上げ」の革なのか?

たとえコードバンでなくても、この靴は十分に良い靴(で安い)。



だが、コードバンのつもりで買ったので、そうでないと悲しい。
いったいどうなんだ?コードバンなのか、牛革なのか?
モヤモヤする(笑)

モヤモヤを解消したいと思い、出品者に質問してみた(もう到着しているのに)
回答は「コードバンです」

それでも不安は拭いきれない。
コードバンはタン裏のエッジで確認できることが多い。
タン裏はエッジにコードバンの裏地が見えていることが多いのだ。
カーフなら裏地はスエード状、コードバンはツルンとしている。
だが、この靴のタン裏はエッジまでしっかりとライニングがついていてわからない。
そこで最終手段に出た。

この型番で、リーガルシューズお客様相談室にメールで聞いてみたのだ。
「リーガル製 ジョンストン&マーフィー 内部表記 8BC LS42はコードバンシューズでしょうか?」
1日後に返信が帰ってきた。
「JOHNSTON & MURPHY 品番LS42T(ほう、これが品番なんだ)は
コードバンシューズで間違いございません」

すっきりした(笑)
製造元が言うのであれば間違いないだろう。
さすがリーガル!誠実な対応に感謝‼️
モヤモヤは吹っ飛んだ。あとはこいつを手入れして綺麗にすることとしよう。

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