前回の記事で、ローダブ購入にブレーキをかけるきっかけとなった靴・・・が届いた。

黒のフルブローグ
普通のフルブローグだが、

とても美しい靴。
作りの雑なところが見当たらない。
米国、英国の靴とは明らかに違う(それが英米の靴の魅力だが)。
そう、これこそ日本の靴。
100年以上にわたって日本人による日本の靴を提供し続けてきた老舗の靴。

銀座ヨシノヤ
「履きよさは、美しさ。」
〜履き心地のよさにこそ真の美しさが宿る〜
これが創業以来のこの靴屋のモットー
この靴はまさにそれを体現していると思える。
ソールはコレ

こちらもヒドゥンチャネル、半カラス仕上げの美しいソール
ドブ伏せした後がわからない。

消えかかっているが、
「CUSTOM MADE」
「hand sewn」
と書かれている。
靴好きならこれでわかる人が多いと思うが、
東京都西東京市の靴工房「小笠原シューズ」の作った靴。
初めて手にすることになった。
しかも未使用(デッドストック ?)

珍しい27.5EEというサイズ。
実はヨシノヤには苦い思い出がある。
随分と前だが、地元の宮崎山形屋百貨店(ヨシノヤのレディース店がある)で紳士靴のパターンオーダー会(カスタムメイド)が行われたことがある。
偶然見かけたので、注文するしないは別として、足入れだけはしておこうと試し履きにチャレンジ。
ところが・・・
サイズ 26.5EEは自分には幅が狭すぎて全然ダメ
それでは26.5EEEはどうだ!と履いたが、これでもきつくて合わない。
「じゃあ、27cmのサンプルは?」
持ってきてないということだった(笑)。
ヨシノヤの適正サイズはわからないまま終了。
以来、宮崎での受注会は記憶にない。

「じゃあ、東京に行った時に行けばいいじゃん」と言われそうだが・・・
偶然通りかかって興味ありそうな顔をしていた(意図的に)から声をかけられて試し履きできたのだ。
これを銀座の店に行って「パターンオーダーを!」などと自分から言う勇気はない。
実際に何度か行ったことはあるが、レディメイドを見て試し履きして、何も買わずに出て行くことの繰り返しだった。
オークションで何度か見かけたことはあるが、履けそうなサイズには出会えなかった。
それが突然出てきた。
「27.5EEならいけるんじゃないか?」
ハッキリとしたマイサイズはわからないが、今こそあの苦い経験を生かす時!
でもそれほど苦労せずに落札できた。
なんと 23,600円!・・・驚いた。
いいんですかあ?と・・・。

はたして履いてみたら、
👌 👍
シュポッといい音がした。
勝った!(誰に?)
詳細は次回。
手入れも次回。
