fc2ブログ

HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

安藤製靴 ジェレミー兄弟の違い

安藤製靴で生まれた兄弟靴ホーリーマウンテンとジェレミーの違いを確認してみた。

IMG_3675.jpeg

IMG_3698.jpg


(1)まずはウェルトから

ジェレミー

IMG_3700.jpg

ノルウェージャン製法(細かい部分の呼び名は色々と違うが、ここでは安藤製靴の呼び名で統一)である。

パラブーツのシャンボードと同様、L字型にしたウェルトをアッパーの外側から縫い付ける。

迫力あるギザウェルトには、アッパーと中底をつなぎ止めるステッチ(地面と水平方向)と、ミッドソール(またはアウトソール)にかける出し縫いステッチ(地面と垂直方向)が見られる。


ホーリーマウンテン

IMG_3686.jpg

こちらも2本のステッチが見えるが、どちらも出し縫いステッチである。

そして、明らかにウェルトがない。ウェルトに見えるのはアッパーのエッジ。

IMG_3689.jpg

これはステッチダウン製法だな。

ジェレミーのようでジェレミーではないわけだ。

ソールとアッパーの接合方法が大きく異なり、見かけ上も大きな相違となる。

ところが・・・・・・

IMG_3692.jpg

ん?よく見ると・・・・・もう1本ステッチが見え隠れする。

IMG_3693.jpg

これは出し縫いではない。地面と水平に走るステッチである。

ここにも

IMG_3694.jpg

出し縫いステッチに隠れている部分もあるが、外周をぐるっと1周しているこのステッチは、ライニングには出ていない。

ということは中底とアッパーを接合していると言うことか?ウェルトのないノルウェージャン?

ちなみに、シャフト部分にはライニングがない(ラフアウトの1枚革)が、シャフト部分のレザーは中底まで伸びている。

下部の黒いオイルドレザーは、下まで伸びたこのラフアウトにもう1枚かぶせて縫っている。したがって、必然的にラフアウトは下部では黒オイルドレザーのライニングになっているわけだ。

ところが、アッパーのエッジの断面に見えるのは、黒オイルドレザーのみ。ラフアウトは見られない。

20210523052230d7e.jpeg

202105230522317c5.jpeg

上の2つの画像(内部)から、ラフアウトのエッジは内側に織り込まれ、中底と縫合されていると考えられる(下図のブルーのライン)

20210524130236dcc.jpeg

  ※ 汚くてごめんなさい

このブルーが、ホーリーのアッパーのサイドに見え隠れする第3のステッチだと想像する。

結局、ホーリーはウェルトの無いノルウェージャン製法なのだ。ステッチダウンではない。


(2)ソール

ジェレミー

133739498_o9[1]

アウトソールはミッドソールに接着されており、出し縫いステッチは見えない。


ホーリー

IMG_3679.jpeg

レザーミッドソールにレザーアウトソールを貼り、出し縫いで縫合、さらにラバーのハーフソールを貼りつけている。

釘の装飾も迫力満点

IMG_3674.jpeg

前半分だけならジェレミーより分厚い。

あまり見えない部分ではあるが、ここも大きな違いである。

ただ、このソールパターン(大日ゴム製)は、昔のジェレミーで使われていたものらしい。

シャフト部分のサルツ社のレザーといい、昔に戻るとは血のつながりがあるからこそではないか。

(3)ヒール

ジェレミー

IMG_3702.jpg


ホーリー

IMG_3676.jpeg

ヒールの上から下にかけてのアールは明らかにジェレミーの方が大きい。

ジェレミーの方がグラマーでカッコいい。


こうやって細かく見てみると、ホーリーマウンテンはジェレミーとの相違点が多い。

ぱっと見は同じに見えるが、似て非なるものというところだろうか。


履き心地に関しては、自分がジェレミーを持っていないので何とも言えない。

ホーリーに関して言うと、シャフトが1枚革でしかも野球のグローブのように柔らかいので、フニャフニャである。

でもちゃんと自立しているところが凄い。

IMG_3695.jpg

当然足当たりが柔らかく、履き口にクッションが全くないにもかかわらず、ハードなブーツにありがちな「ふくらはぎが当たって痛くなる(少なくとも私はこれが多い)」現象は起こらないようだ(ジェレミーはどうだか知らない)。


おそらくサイジングはジェレミーと一緒。

なぜなら、私とほとんどサイズが同じのironさんのジェレミーと同サイズだからだ。

IMG_3696.jpg

正直、ironさんのレポートのおかげで安心してこの靴をネットで購入したようなものである。


最後にサイズのことが出てきたが、サイズとフィッティングについてはまだ書きたいことがあるので、ホーリー話はまだ続くのである(くどいけど)。

IMG_3682.jpeg
スポンサーサイト



 靴について

0 Comments

Leave a comment