こんな靴を手に入れた。

シボ革ユーチップ
インソックには

「アリストクラティコ」
大阪は南船場にあったショップで、元々はシャツメイカーとしてスタートしたようだ。
1990年代から、メンクラ、メンズEX、ビギンなど、当時私が愛読していた雑誌ではよく取り上げられていて、私なんぞには手が出せない商品群(距離的な問題もある)を憧れの目で見ていた。
もし大阪に行けたとしても(東京、京都にも店があったが)自分には敷居の高い分不相応な店というイメージだった。
今は「CAVALLERIA(カヴァレリア)」と名を変えていて、アリストクラティコの名はシャツのブランドとして展開されている。
そのアリストクラティコの靴である。

アリストクラティコは、国産のオリジナルシャツの他、多くのインポート製品を扱っていたが、ほとんどが「アリストクラティコ」と製造メイカーとのダブルネームだった。
アリストクラティコのフィルターを通して、海外の一流メイカーに作らせたオリジナル製品を展開しているショップという印象だった。
そんなスタイルのショップは、ブルックスブラザースやポールスチュアートなど、アメリカにはよくあるようだが、日本では珍しい(そしてカッコイイ)なと思ったものだ。
日本ではロイドフットウェアなども同じスタイルだ。
さて、この靴はどのシューメイカーが作ったモノなのか?ブルックスブラザースやロイドはメイカーを公表しないが、アリストクラティコはしっかり標記している。

なんと、イタリアのサントーニ。
正直、自分のイメージしているサントーニではない。
スクエアトゥ・ロングノーズの典型・・・・・それはマスコミによって作られた偏ったイメージなのだろうが、そういうものとは全く違う靴だ。
英国靴のような佇まい、イヤ、幅広甲高で作りが非常に丁寧なので、日本靴だと思った。
サントーニもこんな靴を作るんだなあ。
それともアリストクラティコが「こういう靴を作って」と依頼したのだろうか?

ソールが凝っている。縦のツートン。
コイツと似てるなあ(というか逆だな)

見えないところに凝っているのは自分の好みである。

そしてトゥのスキンステッチ。こういうところはサントーニらしい。
さりげなくハンドメイドの職人技が使われている。
シボ革も細かくてなかなか良い。
さて、このサントーニらしくない(私見)サントーニ、詳細は次回。

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