アリストクラティコ✖️サントーニ Uチップ の手入れをした。
とは言っても、ブートブラック・トゥーフェイスローションで軽く拭き、アッパーより少し濃い色のクリーム(ブートブラック)を塗り込んで磨いただけ。

あんまり変わらないと思ったけど、下の画像(手入れ前)と比べると違いは歴然。

正直、この靴の詳しいデータは全くわからない。
同じ靴と思われるものはいくつかネットで発見するが、アリストクラティコ✖️サントーニということだけ。

アッパーの型押し革の素性も分からず。

磨けばすぐに艶が出るし、良い革であることは間違いない。
おそらくイタリアの革だろうな。
以前、ある靴職人に「どこの国の革が一番良いですか?」とものすごい大雑把な質問をしたことがある。
すると即答で「イタリア」
大小さまざまなタンナーが多くて、同じ価格で比べたらイタリアは質が高いそうだ。

トゥのスキンステッチは、ラインが真っ直ぐではない。
日本の高級靴の方が丁寧だと思うが・・・。

モカ縫いはハンドソーン だろうか?そんな気がするが、素人には分かりにくい。

ライニングの革もかなり上質。アッパーに使えるんじゃないか?
高級靴はこういうところに金かけてる。

ソールは無骨にダブルソール。
ハーフミッドソールじゃないところが逆に面白い。

手の込んだレザーソールはヒドゥンチャネル仕様。
右足の右側は擦れてステッチが剥き出し。前持ち主の歩く癖か?
トゥをリペアして履かなかったんだな。


ヒールは非常に丁寧な作り。


バックからの眺めもいい!

サイズはなんと

「8」・・・「F」はウィズか?
UKサイズなのだろうか?
幅広甲高の私の足は、英国靴ではUK9でないと入らない。
でもウエストンやパラブーツ のフランス靴は8で大丈夫。
ラテンのサイズ表記はアングロサクソンとは違うのだろうか?

たしかにサイドビューから見ても甲が高い。


シルエットが美しいと思う。
大げさなロングノーズと大げさなスクエアトゥは自分には向かない(気持ちの上で)
自分はこんな靴が好きなんだということを再認識。

そして・・・靴の内部

中底のエッジにうっすらとうつる筋
ハンドソーンウェルテッドの証。
自分は、サントーニはマッケイのイメージが強かったが、こちらは明らかに違う。
そういえば、サントーニはあらゆる製法を高いレベルで使いこなすメイカーだと聞いたことがある。
嬉しい誤算だった。

色が薄いので、いつでもどこでも履けるような汎用性はないが、履いていて嬉しい靴になるだろう。
初サントーニなのである。

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