鹿児島市に「LOOP」という靴屋がある。

個人経営ながらも、靴のセレクトショップ、いやスペシャリティストアとしてがんばっている。
流行とは関係なく、店主が売りたいと思った靴をセレクトしているので、知る人ぞ知る、またはほとんど知らないブランドの靴も多い。
スペシャリティストアとは単に「専門店」というだけでなく、「消費者に対して明確なコンセプトをもってサービスを行うオリジナリティを持っている店」ということだから、そういう意味ではこの店はスペシャリティストアと呼んでもいいのではないかと思う。
ロイドフットウェアも取り扱っている。
おそらく今ではロイドを売っている九州唯一の店ではないだろうか?
ロイドが直営店以外でほとんど取り扱われていない理由は、販売価格に対する卸価格が高く、販売店の利益率が非常に低い設定になっているからだそうだ。
もちろん売り手の熱意も測られるようだが。売っても売ってもあまり利益を生まない商品なら、普通は取り扱わない。
ロイドを取り扱っているという一事だけでも、この店が本気で「自分が売りたい靴を売る」という心意気(そういうポースをとる店はよくある)をもって店を経営していることが分かる。
この店に行くと、初めて見るブランドの靴に出会う事が多い。
そして今、この店「LOOP」でトリッカーズのオーダー会が行われている。

「トリッカーズなら有名どころではないか、流行の靴ではないか」と思ったが、最近は昔ほど売れてはいないらしい。
一時期は、福岡に行けばトリッカーズ男子やトリッカーズ女子と遭遇する確率が高かったけどな。
トリッカーズ自身が流行にとらわれず、不変のスタイルを維持し続けているという点が店主の「売りたい」気分にマッチしているのだろう。
そのオーダー会では、一部のモデルが格安で販売されていた。
サイズは限られているが、合えば儲けものというやつ。
私のトリッカーズのマイサイズはUK9―5フィッティング(いわゆるUK9E)。
だが、残念ながら9Eはなし。
8.5Eなら短靴、ブーツいくつかあった。
それらを試し履きしてみると、やっぱり甲がきつい。
ダメかなーと諦めてたら、最後に合わせたヤツがジャストだった。
UK8.5Eなのに甲が収まる。
それがコレ

黒のブーツ

変わったデザイン

レースアップサイドゴアブーツと言うのだろうか?
サイドゴアだからアッパーが延びて甲の収まりが良いのだろうか?

実は、甲の収まりがいいのには他にも理由がある。
その秘密はアッパー‼️
それについては次回。
