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HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

関西訪問 2~BONTA訪問

関西訪問(3泊4日)の続き

2日目の夕方、息子と別れた後に私が向かったのはココ

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大阪の靴リペア&ビスポークの雄「BONTA」

今回は、満を持してある靴の修理をお願いしようとした。

FLS RI60

フローシャイム「ロイヤルインペリアル」
60sの初期型ロイヤルインペリアル
80sだったかな90sだったかな?のちに再登場したロイヤルインペリアルとは全く違う真のロイヤル。
革質も作りもすべてがロイヤル。
しかし、この靴の弱点は、リペアのことを考慮していないという点だ。
この靴は通常ではない凝った作り方をしている。それがあだとなった。

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ライニングとアッパーを縫い合わせるとき、一般的には次のような方法がとられる。
(1)アッパーもライニングもエッジは切りっぱなしで、間にテープ状の革を挟む(ビーディング)
(2)アッパーとライニングをパイピングで繋げる処理をする
(3)アッパーのエッジを織り込み、エッジが切りっぱなしのライニングと縫い合わせる(ヘリ返し)

ところが、この靴はそのどれでもなく、アッパーのエッジとライニングのエッジを袋縫いしているのである。
このような仕様が現在(過去にも)あまり見られないのは、たぶんこの仕様の作業が面倒くさいからではないか。
また、上記(1)~(3)に比べて、リペアが恐ろしく難しいからではないか。

そして今、この靴の踵周りはこんな状態。
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エレガントだけど履き口は弱いよなあ。こうやってヒビが入る。
これを何とかしてくれないかなあBONTAさん・・・という思いで持って行った。

電車を乗り継ぎ、歩き、いったんホテルに戻って靴を取り、歩き、電車を乗り継ぎ、歩いてBONTAのあるビルにたどり着いた。
大げさな言い方だが、大阪の街に慣れていない田舎者にとっては結構疲れる。
そしてまたこのビルの地下にはたくさんの店があって、通路は迷路のように感じる。
同じ階の靴屋さんに聞いても「そんな店あるかな?」などと言われる始末。
ようやく店にたどり着いて、靴を見せたら・・・・・
「補強のためのリペアは履き口に革をかぶせる方法です。通常ならかぶせた革の片方のエッジはをライニングとアッパーの間に入れ込みますが、これは履き口が袋縫いになっているので、アッパーとライニングを分離することができず、補強革をライニングにもかぶせることになり、見た目は汚くなります。それでもいいならしますが・・・・」
「ここにひびが入っていても今すぐこの靴がダメになるわけではありませんから、このヒビの部分にクリームを塗り込んで目立たなくする方法もあります。金額は600円です。」
という趣旨のことを言われた。
できる・できない、こうした方がいいのではないか・・・を的確にアドバイスしてくれる姿勢は良いなと思った。

悩んだ。
醜いけど丈夫さをとるか、美しさを取るか・・・・
結局、美しさを選んだ。そもそもこの靴は、ロイヤルは、美しさを最優先にしてつくられたのではないか?
靴のエッジに余計なステッチを入れない靴を作るために袋縫いを選択し、丈夫さやリペアの可能性を犠牲にしたのではないか?
そう考えるに至り、600円のリペアをお願いした。
ここまで来るために費やした心と体の疲労を考えると残念でならないが、この靴への対応が分かっただけでも良しとしよう。
クリームを塗って傷口をごまかすのは自分の力でもできるので、今後は自力で対応したい。
ついでに注文靴の価格と完成までの日数を聞いたが、1年以上も待たねばならないとわかって注文などという大それたことはやめた。
私の初BONTA訪問はあっけなく終わった。
再び靴を持ってホテルまで帰らなければならなかった。いつもより足が重い気がした。

結果として、次の3日目が私の関西訪問のメインイベントとなるわけだ。

その話は次回。




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2 Comments

なおけんた  

Re: タイトルなし

> 大阪在住50代ですが、訪問するお店はだいたい同じですねw
> 私もボンタにビン靴修理依頼しましたが、その当時の飾り釘など一切考慮なく、普通の修理でちょっとガッカリしました。
> 少し遠くなりますが、尼崎のLABOという修理専門店が店主さんの対応も良く、希望も相談していただけますよ。
> 配送での修理もされていますのでホームページ覗いてみてください
> https://labo-msr.com/

こんばんは。
BONTAのお店訪問は初めてでしたが、リペアは郵送でお願いしたことが何度かあります。
仕上がりはとても素晴らしいものでしたねえ。
でもまあ、できないことはできないとはっきり言う姿勢も嫌いではないんです。
今回は、私の期待が大きかったのと、慣れない大阪に苦労したのが一番大きかったかなと思います。
尼崎のLABOさんのHP見ました。仕上がりが丁寧な感じですね。
大阪は良いリペア店がいっぱいあっていいですねえ。

2023/12/20 (Wed) 21:18 | REPLY |   

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大阪在住50代ですが、訪問するお店はだいたい同じですねw
私もボンタにビン靴修理依頼しましたが、その当時の飾り釘など一切考慮なく、普通の修理でちょっとガッカリしました。
少し遠くなりますが、尼崎のLABOという修理専門店が店主さんの対応も良く、希望も相談していただけますよ。
配送での修理もされていますのでホームページ覗いてみてください
https://labo-msr.com/

2023/12/19 (Tue) 22:20 | REPLY |   

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