Edwin Clappの靴も、J&Mの靴も、どちらも「スペードソール」という説明がしてあった。


上の画像のように、靴をソール側から見たときの独特なソールの形(剣or鋤=スペード)を指して言っていると思うのだが、日本で言う「スペードソール」とは、これとはどうも違う。
日本の場合、靴を真横から見たときのコバの形状を指す。

アウトソールとインソールの間に、土踏まずより前の部分だけミッドソールを差し込んだ、シングルソールとダブルソールの中間のような仕様のことを指す。
土踏まず部分はシングルソールになるので、シングルソールの屈曲性とダブルソールの剛性を兼ね備えているそうな。
横からコバを見るとスペードの形に似ているとのことだが、かなり無理がある。
日本で言うスペードソールは「ハーフミッドソール」である。
これについての解答は、プロのビスポーク職人さんがブログでこのように書かれている。
「日本でオーダーを始めてから、『ハーフ・ミッド・ソール』のオーダーがちょくちょく入る。イギリスではめった注文の来ないスタイルなのですが、日本では『スペード・ソール』という、間違った呼び名で広がっているようですが、(きっとどこかの雑誌や既製靴屋がミスプリントしたのではないでしょうか?)スペード・ソールとは底面がスペードの形をしているものですが、『ハーフ・ミッド・ソール』はフォアパート(ソールの爪先から土踏まずまでの、地面と接地する部分)に、薄めのソールレザーを一枚挟んで縫う製法。」
欧米と日本、同じような靴をつくっていても言葉の使い方に違いがあるのが面白い。