HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

靴の内部から考える

今回はちと汚い画像。

 ①                       ②        
三交 中 ネトルトン中
                 
             FSF中

靴のつま先内部の画像である。
私の足跡がついていて、観るに堪えないが…

①は「三交製靴 ラギッドシューズ」
三交 外
ハンドソーンウェルテッドの九分仕立て。
インソールの親指側が波打っている。
ハンドソーンの掬い縫いの穴と糸のあたりが出ている。
最近の靴なので内部は非常にきれいである。

②は最近よく出てくる「ネトルトン」
ネトルトン外
グッドイヤーの靴である。
つま先部分のライニングに穴が開いているのはアメリカ靴でよく見かけるが、通気性向上のためか?
年代ものなので接着剤が変色して染み出ている。

そして③は「FOOT-SO-PORT」
FSF外 P1030537 (800x600) - コピー

'83年製のグッドイヤーの靴。
ライニングは革ではなくファブリック。
もっと古い年代の靴に使われている様式だ。
で、気になるのはインソール。

FSF中 - コピー

ステッチがみられる。
グッドイヤーの靴でインソールに縫い目がみられるものを初めて見た。
実はマッケイ製法か?とも思ったが、コバにに出し縫いがちゃんとあるし、何より糸が細すぎる。

ブラックラピド製法か?
ブラックラピドは、アッパーとインソールとミッドソールが一気に縫い付けられ、ミッドソールとアウトソールが出し縫いで接合される。
したがって、ブラックラピドで作られた靴は、インソールにもコバにも縫い目がみられるのだ。そして、ウエルトは存在しない。

しかし、

P1030554 - コピー (800x174)
P1030554 - コピー (2) (594x398)

コバを見てもミッドソールは確認できない。
そしてウエルトとその継ぎ目が確認できる。

ということは、やはりこの靴はグッドイヤー製法の靴なのである。

では、この靴のインソールに見られるステッチは何なんだろう。
インソールにさらに中敷きを(全中敷き)を縫い付けているのか?
もしそうなら何のために?
履き心地の向上のため?
確かにFOOT-SO-PORTは履き心地を追求したメーカー(もとは矯正靴メーカーだ)であったが・・・。
それともコストダウンのため?(安い材料のインソールを高級に見せるためとか・・・)
でも逆に手間はかかっているからコストダウンとは考えにくい。

いろいろと疑問が出てきた。
漠然とした推測しかできない。
こういうのは、靴製造に携わる仕事をしている専門家の方が明確な推測ができるのではないか。

靴の内部だけでもいろいろな情報がみられる。
その靴がどういうつくられ方をしているか、どれだけ手間がかかっているかが見えてくる。
いい靴を選ぶときの一つの目安になるのではないだろうか。
「そんなのどうでもいいじゃん、どうせ履きつぶすし」
という人には全く無意味な情報だけどね。


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