

何のためのステッチなのか、答えを見つけることができなかったが、ある人が答えを教えてくれた。
その答えとは・・・・
グッドイヤー製法では、アッパーとインソールとウェルトを「リブ」というテープに縫い付ける掬い縫いを施す。


リブテープは、インソールの裏に接着剤で取り付けられるのが一般的。
ところが、この靴は、リブテープを縫ってインソールに取り付けているそうである。
そのステッチがインソールの表に出ているのだ。
一発で納得のいく解答。
教えてくれた人は、九州の靴リペア業界でも非常に著名な職人。
素人の私では全く分からないことに、明確に答えてくれた。
さすがプロフェッショナル。
それにしても、グッドイヤーの靴でリブを縫い付けた靴は初めて見た。
リブがはがれると、ウェルト・アッパー・アウトソールがインソールから離れてしまう。
リブは大変大事な部位なのだ。
素人考えでは、リブは縫い付ける方が明らかにはがれる確率が減ると思う。
また、より多くの手間がかかっていると思う。
昔のアメリカ靴って素晴らしいね。