普通の Kenmoor


色は割と明るめの茶。
70年代後半の個体と思われるが、状態が非常に良い。
アッパーに大きな傷が見当たらない。


中敷きの金ロゴもきれいに残っているし、ソールのヘリも少ない。
オークションで手に入れたときは、いい買い物をしたと思った。
が・・・・・・・
履いてみたら、「きつい」。
履けないことはないが、我慢を要するし、長い時間履けない。
サイズは9.5D。
以前、SUPER8SHOESでコードバンのKenmoorを試し履きした時、9.5Dがちょうどよかった。
だから自分のジャストサイズは9.5Dと思っていたのだ。
それなのにきつかった。
コードバンは足へのあたりが違うのか?

また、革質があまり良くなかった。
好みの問題かもしれないが、なんとなく潤いがない。
弾力性にも欠ける。
磨いてもあまり変わらない。
甲のしわも美しくない。
柔らかさやしなやかさが足りない。
要するに、履いても気分がよくないし、見ていても良さが伝わってこないし、磨いても楽しくない。
綺麗だけど、味がないのだ。
味は育ててつけていくものだが、これからもいい味は出ない気がした。
初代kenmoorとは大違い。
だから手放した。
これは、手放しても悔いは残っていない。
自分なりに適切に判断したと思う。
そして一番の収穫は、自分のジャストサイズが「9.5E」だと分かったことである。
以後、私のKenmoor選びはサイズ9.5Eを基準とすることになった。