ブラック Kenmoor 2


前回の ブラック Kenmoor 同様、ロイヤルインペリアル。


そしてデッドストックで手に入れた。
サイズは8.5EEE。9.5Eがジャストの私の足には合う。
しかし、この靴も結局は手放してしまった。
この靴に大きな不満はなかったが、大きな満足も得られなかった。
それはなぜかと考えた。
ひとつには、革質ではないか。
私が手にした ブラック Kenmoor は2つともロイヤルインペリアル。
あくまで私個人の感覚だが、ロイヤルインペリアルはインペリアルと比べると革質が落ちる。
この画像を見ても感じるが、綺麗な革だが、なんだかギラギラしているのだ。
デッドストックだからではない。
2つのロイヤルインペリアルに共通して感じたものなのだ。
あくまでインペリアルとの比較の上なので、我慢すれば十分良い革なのだが、
絶対に手放したくない、という感覚にはなれなかった。
そうして、2つのロイヤルインペリアル(ブラック Kenmoor)は私の手から離れていった。
手持ちの靴を整理する際に、候補に挙がってしまったのだ。
さまざまなフローシャイム・インペリアルを見てきて、靴に対する要求が厳しくなっているのだと思う。
特にフローシャイムについては,インペリアルを見る目でロイヤルインペリアルを見てしまう。
兄と弟を比べるように・・・・・。
弟もそこそこいいのに,出来のよ過ぎる兄と比べてしまうのだ。
ロイヤルインペリアルもいい迷惑かもしれない。
モノに対する欲求はどんどん高まり、より良いものを求めたがる。
新しい靴ならば、価格を上げればその欲求が満たされるのだろうが、
古い靴の場合はそうはいかない。
今では新しい靴にあまり心がときめかなくなっている。
難しい世界に足を踏み入れたものである。