HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

靴のステッチ 2

靴のステッチ比較の続き。

アメリカンウイングチップの定番。
IMG_1718 (600x800)    左:フローシャイム・インペリアル  右:ネトルトン

IMG_1749 (800x600) IMG_1751 (800x600)

どちらも2列のステッチが存在感あり。
デザイン上の大きなアクセントであり、穴飾りとともに靴全体の押し出しを強くしている。
まさに肉食系!
ステッチの細かさはフローシャイムのほうに軍配が上がる。
コバの目付や革質はネトルトンが上。
ただ、ネトルトンは前回出た内羽根モデルは非常にステッチが細かいので、靴の種類によってステッチを変えているのだ。

最後はこの2つ。
一応、Uチップ系。全然違うけど。
IMG_1721 (600x800)   左:FOOT-SO-PORT   右:三交製靴ラギッドシューズ

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FOOT-SO-PORTはモカ部分は3列、羽根部分は2列とがんばっているが、縫いが雑。
ラインが見事に歪んでいる。
最初から丁寧にしようと思っていないかのようだ。
まあ、この靴は履き心地最優先なので、ご愛嬌。ここに出すべきではなかったのかもしれぬ。

そして三交製靴。
IMG_1754 (800x600) 

あきらかにFOOT-SO-PORTより縫いが丁寧。というよりもすごい。

IMG_1758 (800x600) IMG_1759 (800x600)

モカ部分はハンドソーンで縫ってある。付け根の部分はしっかりと2回巻いて処理。
ちなみに底付けもハンドソーンの九分仕立て。

そしてこれ!

IMG_1760 (800x600)

4列ステッチ!
ここまでする必要があるのか?という感じだが、
明らかにデザイン上のアクセントになっている。
これは縫うのは大変なんじゃないだろうか。
ただまっすぐ縫うのではなく、かかとから羽根までいくつものカーブがあるのに、縫いが破たんしていない。
FOOT-SO-PORTとはレベルが違う。
(ただし、FOOT-SO-PORTはとてもいい靴なのだ)

この靴、製甲は引退した職人さんが自宅で担当。
モカ縫いと底付けは工房でこれまたかなり高齢の職人さんが作業している。
さすが日本。この道ン十年のベテラン職人の腕に敬意を表したい。

今まで自分は、靴を見るときに革質やら、底付けやら、踵やつま先の形状、履き心地などを気にしてきた。
しかし、前回、今回とステッチを細かく比較したことで、「ステッチ」も靴にとって非常に重要な要素であることを認識することができた。
靴を見る目の幅がいくらかは広がったようだ。
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 靴について

7 Comments

なおけんた  

Re: すごいな~

musselwhiteさん


> 靴を買うときにステッチやメダリオンの変形などを気にかけて購入して居るのですか…。
> 私なんかアッと思う靴を見つけると色合い(持って居るワードローブとの相性)とデザインと大まかな造りで判断(でも殆ど買う気)してきました。

私もステッチやメダリオンは気にしないんですよ。履き心地とシルエット、革質を見て、「買いたい」と思ったものを買っています。
ただ、そういう姿勢に、新たな要素を付加するのも面白いなと思いました。靴を見る観点が増えたというところですね。

2014/06/01 (Sun) 16:35 | REPLY |   

なおけんた  

Re: タイトルなし

みきおさん

> 先日ヤフオクで探して見ましたが、全体的に多くて古靴かれを探すのが困難でした。
> 良ければ入門として古靴のメーカーなど教えていただけないでしょうか?

私なんて、古靴について人様に教えるほど十分な経験はありません。
ただ、その道の達者な人たちから、それこそ教えていただいた経験で語ることはできます。

古靴で数と品質が安定しているのはやはり「フローシャイム・インペリアル」だと思います。年代的には70年代~80年代のものですね。90年代前半のロイヤルインペリアルまではいいと思います。これらはアメリカ製ですが、MADE IN USA 表記がありません。それ以降はインド製になりどんどん品質は落ちます。

数は少ないですが、いい靴をしては「ネトルトン」です。フローシャイム以上に革質がいいです。作りもいいです。ただし、これも80年代半ばに倒産しています。倒産前のものは品質がガタ落ちです。ネトルトンの外羽根タイプで間違いがないのは、中敷きに「Nettleton Ttraditional」というロゴがあるものです。70年代までの製品です。中敷きに職人ロゴのものがありますが、これは比較的新しいものがあり、いいものと悪いものが混在しています。

それから、今人気があるのは「ハノーバー」ですね。これも70年代にはブランドは終了しています。特に「L.B. Sheppard」という上級ラインは間違いがありません。

そしてFOOT-SO-PORT。80年代まではいい品質です。履き心地抜群です。でもだいぶ数が少なくなりました。

入門編としてはこの辺でしょうか。というか、私もまだこの辺なんです。お役にたてたら幸いです。

2014/06/01 (Sun) 16:28 | REPLY |   

musselwhite  

すごいな~

こんにちは。

靴を買うときにステッチやメダリオンの変形などを気にかけて購入して居るのですか…。
私なんかアッと思う靴を見つけると色合い(持って居るワードローブとの相性)とデザインと大まかな造りで判断(でも殆ど買う気)してきました。

そう云う意味でもネットをトウして購入する事は色々危険が伴うのですが、なおけんた さんは、良いモノを掘り当てるのがお上手ですね。

2014/06/01 (Sun) 08:55 | EDIT | REPLY |   

みきお  

先日ヤフオクで探して見ましたが、全体的に多くて古靴かれを探すのが困難でした。
良ければ入門として古靴のメーカーなど教えていただけないでしょうか?

2014/06/01 (Sun) 06:29 | REPLY |   

電池  

返信ありがとうございます。

なるほど、70sですか。70sの靴の中ではクオリティが高そうですね。私もTraditionalのものが見つかればいいのですが。

細かい点までありがとうございます。やはり、判断が難しい部分もあるようですね。

2014/05/31 (Sat) 21:38 | EDIT | REPLY |   

なおけんた  

No title

電池さん

ネトルトンは、いろいろなラインがあって非常にわかりにくいですね。中敷きが職人のロゴのものは70s~80sにかけての比較的新しいもので、中敷きに「Traditional」と書かれているものは70年代までだと思います。

で、このネトルトン、「Traditional」ラインと全く同じ仕様です。しかし、中敷きを見ると「Traditional」の文字はなく、片方の靴に「Nettleton」の文字があるだけで、もう片方には字も絵もありません。手にしたときは片方だけ中敷きを貼り換えたのかな?と思いました。

ところが、これはこういう仕様のようです。SUPER8SHOESさんのHPに同じ中敷きが出ています(以前、ネトルトンのカスタムグレードの回で画像を紹介しています)。SUPER8SHOESさんはこの中敷きの靴を70sと規定しておりますのでこれを信じたいと思います。

2014/05/31 (Sat) 20:38 | EDIT | REPLY |   

電池  

お久しぶりです。

やはり、古靴比較は楽しいですね。
冒頭のネトルトンですが、革質、穴飾りがいいですね。このネトルトンでいつくらいのモデルでしょうか?

ネトルトンはフローシャイムよりキャップが大きく、全体的にゴツイ感じですね。

2014/05/31 (Sat) 19:54 | EDIT | REPLY |   

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