ライニング表記のサイズの下の「B3」「I3」「K0」などの「アルファベット+数字」が気になる、との指摘があった。
なるほど、フローシャイムもアルファベットで表記していたし・・・・ということで少し調べてみた。



自分が持つNettletonは少ないので、オークションなどで出ているものを非常に大雑把に分類してみた。
Nettleton はいろいろなラインがあって混乱するので、中敷きのロゴの種類で3つに絞り、それぞれがどのような表記になっているかを調べた。
中敷きの種類によって年代の古い、新しいが漠然と判別できるという前提のもとである。
「Traditionals」は古く(70年代?)、「職人ロゴ」は比較的新しい(70年代~80年代)。

ん~、なんだかすっきりしない。
この調査から分かったことは
①職人ロゴの個体は「アルファベット+数字」が多く、それらはすべて「HEEL」が表記されている。しかし、「数字のみ」も比較的高い割合で存在する。また、職人ロゴの個体に「数字なし」は存在しない。
②「Traditionals」ロゴの個体は「数字なし」が多いが、「アルファベット+数字」も比較的高い割合で存在する。
③「片足のみNettleton」ロゴの個体(Traditionals同様、羽根にクロスステッチ有)は「アルファベット+数字」しか存在しない。
これらの結果から考えられることは
A:古い個体には、サイズ表記の下の数字がない。
B:新しい個体ほど、「アルファベット+数字」表記になる。
C:ざっと、古い順に「数字なし」→「数字のみ」→「アルファベット+数字」ではないか。
D:「HEEL」表記は、年代とはあまり関係ないのではないか。
「HEEL」表記については、古い個体の一部と新しい個体のすべてに見られることから、次のような仮説を立ててみた。
【Nettletonは複数の工場で作られていた。】
【そのうちの一つで作られたものに「HEEL」表記がある。】
【80年代には業績が悪化し、工場が閉鎖され、最後に残ったのが「HEEL」表記をする工場だった。」
現段階の自分なりの結論としては、
「職人ロゴ」&「アルファベット+数字」&「HEEL表記」の組み合わせが最も新しい個体。
「Traditionalsロゴ」&「数字なし」の組み合わせは少なくとも70年代の個体(それ以前はわからない)。
「職人ロゴ」でも70年代(おそらく後半)の個体はありうる。
ただ、
「Traditionalsロゴ」&「アルファベット+数字」や「片足Nettletonロゴ」&「アルファベット+数字」のような例外が少なくないので厄介。
e-bayで見たものに、「職人ロゴ」&「外羽根クロスステッチ」というものまであった。
外羽根クロスステッチは「Traditionals」ラインだけかと思っていたのだが…
何が何だか分からなくなる。
「Traditionals」ラインはいつごろまで作られていたのかもはっきりしない。
Nettletonは、製品の管理についてはけっこうアバウトな企業だったのではないかと思ってしまう。
倒産した原因はそれか?などと勘ぐってしまう。
私の拙い頭と経験ではこれが精いっぱい。
フローシャイムに比べるとはっきりしない。
すべてが大雑把で終わってしまったな。
とりあえず研究レポート終了。
【追記】
前回の記事「Nettleton 比較」
http://longpeak.blog.fc2.com/blog-entry-406.html
のコメントで、ネトルトンの達人の方が、経験に基づく明快な回答をしてくださった。
コメント欄をぜひ読んでください。