昨年の夏の家族旅行以来なので約1年ぶり。
しかも今回は1人。
日帰りの強行軍。
夏のセールも終わっており、しかも平日ということで、人も少なくゆっくりできたが、断続的な雨で結構大変だった。
だが、今日の北部九州は局地的な大雨だそうだ。
相変わらず、靴にばかり目が行く。
気になった店をあげると
【GENTRY COMPLEX】
オリジナルのスーツ、ドレスシューズがメイン。
ドレスシューズはハンドソーンの九分仕立てのパターンオーダー(納期1か月)。
以前ここで2足作ったが、昔に比べて木型の種類がかなり増えていた。
シボ革のプレーントゥのサンプルがすごく気に入った。
ラウンドタイプの外羽根モデルで、この店では最もつま先にゆとりがあるタイプである。
あいかわらずシボ革である。
注文するのをぐっとこらえて店を出た。
そして次に向かったのは御存知
【Shoety】
1年ぶり、というか1年に1度しか姿を現さないのに覚えていてくれた。
このブログをよく読んでくれているそうだ。
自分のブログを見てくれている(とわかっている)人に会うのはこの人だけだ。
だからやはり気恥ずかしい。
が、そんなことはすぐに吹き飛ぶほど、靴にまつわる話題で盛り上がった。
デッドストックシューズに長年携わってきたプロならではの話は非常に面白く、説得力がある。
楽しくて時間が過ぎるのも忘れ、次のお客さんが来るまでずっと話し込んでいた。
シンプルな店内の壁に3つのデッドストックの靴が飾ってある。
しかも片方だけ。
ALDEN(ヤギ革?鹿革?)、Weyenberg(50s?ハウス型のUNION MADE、Massagic Air Cushioned Shoes)、Wright(だったかな?)。
なぜ飾ってあるのか尋ねると、理由は
「片方しかないから」。
アメリカでの仕入れでは、基本、箱の中身を確認するのだが、時間が押しているときに確認作業をせずに仕入れ、片方しか入っていなかったもの。
売り物にならないが捨てられないので飾っているそうな。
Weyenbergを手に取ってみたが、すごい作りで完璧なデッドストックだった。もったいない・・・・。
でも、これだけいい作りの靴は飾っていても映える。
ドレスシューズはマイサイズがなかったが、スニーカーでマイサイズのいいものがあったので(格安!)購入した。
後から入ってきたお客さんの迷惑にならないように店を出たが、その後再び舞い戻り、また話し込んだ。
トータルで3時間以上は間違いなく居たのではないだろうか。
退屈は時間を長く感じさせるが、楽しさは時間を忘れさせるのだ。
Shoetyさん、ありがとうございました。
【KORDS】
Shoetyからそれほど離れていないところにある古着屋。
ここで、「COLE HAAN」のスペクテイターシューズを発見。
電池さんがebayでゲットしたこの靴に雰囲気が似ていた。

50sか60sであろうこの靴は、COLE HAANにありがちなマッケイではなく、グッドイヤー製法の靴だった。
中敷きのロゴは、円形。初めて見た。
残念ながらサイズが10Bで私にはきつい。
BOSTONIANの古いモデル(中敷きに「BOSTONIANS」のロゴシール)もあったが、私には小さい。
50sのサービスシューズ(黒・プレーントウ)は私の足にぴったりだった。
土踏まず部分は、左右、下から足をしっかりと押してくきて、つま先には余裕がある。なかなかいい。が、購入には至らなかった。
これらはこの店のブログに出ている。
http://kords.exblog.jp/23139724/
この店、店内は狭く、商品もものすごく多いというわけではないが、靴も服もこだわっていいものを置いている。
ちなみにこの若い店主は「Shoety」をよく知っていたし、私が履いていたこの靴(Shoetyで購入)を一目見て、

「それ、ALDENですか」と言った。
それだけでも靴に詳しいことがわかるというものだ。
次に福岡に来た時も寄ってみたい店だ。
バスで往復8時間、日帰りは体力的にきつかったが、精神的には十分実りのある1日だった。