HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

Florsheim Imperial Kenmoor の比較

自分の持っている Florsheim Imperial の中で、サイズの近いものを比較してみた。

IMG_3670 (640x565)

製造年代は、左から、 ①1968年(サイズ:10.5D) ②1977年(10D) ③1971年(10.5C)


【 まずは踵の比較から 】

IMG_3654 (640x271)

②と③

IMG_3655 (640x267)    ②の方が踵が大きく履き口が高い。

②と①

IMG_3656 (640x254)   ②の方が踵が大きく履き口が高い。

③と①

IMG_3657 (640x239)   ほぼ同じ。

【次はウエスト部分のくびれ】

IMG_3661 (640x548) IMG_3663 (640x466)

②と①を比べると、①の方が明らかにくびれが強い。
③と①はほぼ同じに見える。
こうやって見ると、②は明らかに大振りに見える。②が一番サイズが小さいのだが…・。
②は明らかに、つり込みが甘い。それとも木型が違うのか?
①と③は年代も近いし、つくりも木型もほぼ同じなのかもしれない。

が・・・・・、①と③のソールを比べると…

IMG_3664 (519x640)    左=③(10.5C)  右=①(10.5D)

ウィズが大きいはずの①(右)の方が明らかにウエスト周りが狭い。リフトも小さめ。

【最後に履き口の比較】

IMG_3665 (640x622)   ①と③

ほぼ同じである。③が若干広いが、使用頻度が違うので・・・。

IMG_3669 (640x589)   ①と②

明らかに違う。幅も長さも全く違う。

IMG_3667 (640x614)   ③と②

これも明らかに②がでかい。


比較してわかったことは、
年代が新しくなるほど、つくりが甘くなる、ということである。
つくりの丁寧さの度合いはこんな感じ。

’68  ’71  ’77

’68 と ’71 との間の違いは非常に少ないが、’77とは雲泥の差である。
履き口を広くするということは、より万人向けになるということ。
そのために木型も釣り込みやすい、甘いものになっているのではないだろうか?
この辺も作業効率を上げるためのコストダウンなのかもしれない。

しかし、おかげで犠牲になるものもある。
フィッティングが明らかに変わってくるのである。
年代の違いは、革などの素材だけではなく、木型やつくりまで違ってくる、すなわち、古い靴ほど優れているというのがよくわかる。
履いてみたらよくわかる。

特に、Florsheim Imperial は、70年代の半ばくらいで大幅なコストダウンが図られたのではないか?というのは想像に難くない。
「60年代、70年代」などという10進法に縛られた大雑把な見方ではなく、「〇〇年以前・以降」という絞り込みができると、つくりのいいFlorsheim Imperial を手に入れることができるようになるのではないだろうか。






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 靴について

4 Comments

なおけんた  

Re: No title

tomojin329 さん

> 履き口の詳細な検証、有難う御座います。
> こうして後ろ、真横から見比べるとハッキリとした違いがありますね。私も自分の所有するペアを全て並べてみましたが、ウィングの踵部分の高さ(幅)が明らかに違っていました。>
> 因みに私の73年のペアはまだ履き口は狭いです。(かなり履き込んでいますが79年と比べると全く違います)
> 以前なおけんたさんが纏めて下さった表と照らし合わせると一気に仕様が変わったというよりかは、少しづつコストダウンを図っていた印象を受けますね。72,73,74と少しづつ仕様が変化している気がします。

緩やかなコストダウンが続いたのが70年代なのでしょうかね。
しかしまあ、振り返ってみると、自分は最初、80s以降のロイヤルインペリアルでも興奮していたんですよねえ。
それが70s後半のインペリアルを手にして価値観が変わり、次にたくさんの古靴好きの方々からの情報でさらに価値観が変わり、70s前半、60sを手にしてその価値観が現実となりました。
どんどん深みにはまっていったことに今更ながら驚いています(笑)。
恐ろしいけど面白い世界ですね。

2014/10/02 (Thu) 20:10 | REPLY |   

tomojin329  

No title

履き口の詳細な検証、有難う御座います。
こうして後ろ、真横から見比べるとハッキリとした違いがありますね。私も自分の所有するペアを全て並べてみましたが、ウィングの踵部分の高さ(幅)が明らかに違っていました。

因みに私の73年のペアはまだ履き口は狭いです。(かなり履き込んでいますが79年と比べると全く違います)

以前なおけんたさんが纏めて下さった表と照らし合わせると一気に仕様が変わったというよりかは、少しづつコストダウンを図っていた印象を受けますね。72,73,74と少しづつ仕様が変化している気がします。

2014/10/02 (Thu) 18:19 | REPLY |   

なおけんた  

Re: No title

電池さん

> これは分かりやすい比較をありがとうございます。
> 私はkenmoorは二足所持しており最近紹介された判断基準を考慮すると68年(ロングウイング)と72年(プレーントゥ)です。正直素人目にはクオリティは大差ないように感じます。革質に関して言えばデザイン的に手入れもし易いので72年の方が良いかもしれません。やはりFlorsheimはこの数年間には大きな変化が無いのかもしれませんね。
> このkenmoor問題いつも興味深く拝読させて頂いています。これからも楽しみにしています。何かありましたらご協力させて頂きますのでお申し付けください^^

電池さん所有の68年と72年で差がないということは、転換期はまだそのあとなんでしょうね。
私は77年を2つ(今回のコードバンと今までたびたび登場したグレインレザー)持っていまして、こちらは明らかに68,71とは違います。
転換期は72年~77年に絞られましたかね。
この時期の個体の情報がわかるともっと絞り込めますね。

2014/10/01 (Wed) 06:43 | REPLY |   

電池  

No title

これは分かりやすい比較をありがとうございます。
私はkenmoorは二足所持しており最近紹介された判断基準を考慮すると68年(ロングウイング)と72年(プレーントゥ)です。正直素人目にはクオリティは大差ないように感じます。革質に関して言えばデザイン的に手入れもし易いので72年の方が良いかもしれません。やはりFlorsheimはこの数年間には大きな変化が無いのかもしれませんね。

このkenmoor問題いつも興味深く拝読させて頂いています。これからも楽しみにしています。何かありましたらご協力させて頂きますのでお申し付けください^^

2014/10/01 (Wed) 00:42 | EDIT | REPLY |   

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