

見た目のごつさの割には、弱い…。
肌が弱い。
冬の乾燥肌のように、ガサガサ・・・ではなくてボロボロ。


履いたら見えなくなる部分とはいえ、あまりにも醜い。
そこで、プロに頼もうと画像を添付してメールを送った。
相手はお気に入りのBONTA。
果たして返信は・・・
『 端処理はパイピングではなく折り込みの様ですね。薄く漉いた革の端を折り込み、切りっぱなしより、切れ端の見た目を奇麗にする端処理です。しかし、折り込んだ後の厚みが革の元厚と同等になる様に、薄く漉くため革は弱くなり、暫くするとこの靴の様な状態になる事が多々御座います。
対処方法は、革の毛羽立ちを抑えるクリームが有ります。それを塗って毛羽立ちを抑えて、その後補色する とある程度の仕上がりにはなるかと思います。
費用は、アッパーケア¥1500となります。
専門的な革の毛羽立ちを抑えるクリームを使わずに、ご自身で黒の乳化性のクリームを塗り込む事で、クリーームの油分と蝋成分で毛羽立ちが落ち着き、それなりの仕上がりになる かとは思います。 』
てっきり、擦れた部分に革をかぶせるのかと思ったら、擦れた範囲が広範囲すぎて、革をかぶせたら不恰好になるとのことだった。
こちらの言い分をしっかりと聞いてくれて、できること、できないことをちゃんと言ってくれるのはさすがである。
で、私は修理に出さないことにした。
そして、
「ご自身で黒の乳化性のクリームを塗り込む事で、クリーームの油分と蝋成分で毛羽立ちが落ち着き、それなりの仕上がりになる 」
というのを自分で実践しようと考えた。
使うのはこれ。

重宝するクリームだ。
このクリームを醜い個所に塗り込む。


確かに毛羽立ちを抑えられたし、補色もできた。
なかなかいい感じではある。
ただ、気になるのは、クリームの色がパンツの裾につくのではないかということ。
クリームを大目に塗ったし、それほど磨いていないからだ。
そこで、私はこの状態にもう ” 一手間 ” 加えようと思っている。
それは初めての試みで、成功するかどうかもわからない。
しかし、「失敗しても、履いてしまえば見えない部分だからいいかな」的なノリでやってみようと思う。
その方が成功する確率が高いのは、経験上分かっている。
この手術をするには、十分な時間が必要なので、今すぐというわけにはいかないが、年内には施術したいと考えている。