
洗いをかけ、グリセリン保湿を・・・・・
と思ったら、グリセリンを切らしていた。
なければ買いに行けばいいのだが、何だか面倒くさくて(汚れ取りに疲れていたのだろう)、馬油を塗り込むだけにした。
馬油(マスタング・ペースト)をドライヤーで温めて柔らかくし、全体に大目に塗る。
すると馬油が見る見る革に吸い込まれていく。
この靴、相当虐げられていたんだろう。
1日置いて、表面を布で拭く。
油っぽいのがなくなるまで何度も拭いた。
そして仕上げはコロニル・ディアマント。
はい完成。



やっと綺麗になった。
もちろん良い革だから、磨いたらすぐ輝く。
だが、それよりも触った時の感触がとても気持ちいい。
どこかで「IBSENの革は硬く厚め」という記事を読んだことがあるが、私は全然そのようには感じなかった。
触ると弾力性があり、しっとりとしていて、張りがある革である。
確かにやわな革ではなく、丈夫そうではある。
マスタークラスは、ライニングが独特で、色はオールバーガンディ(いや、パープルか?)。
中敷きのロゴも通常のモノとは違う。
ソールまでバーガンディ(半カラス仕上げのはずだが、もはやわからない)。


外で撮ってみた。



決して保管状態はいい靴ではなかった。
しかし、元の質がいいからきちんと復活する。
これで$75なら満足である。
なによりも・・・・・本物でよかった・・・・・。
そして、この靴と一緒に送ってきたもう一つの奴・・・・・

次はこいつとの手入れとなる。