東京で購入した靴。



外見だけでメーカーがわかってしまう、唯一無二の存在感。
”Tricker's”
北青山の「ラギッドミュージアム」で購入。
雑誌「FREE & EASY」のショップである。
革靴としてはたぶん初めてのコンビシューズ。
とはいっても,素材がコンビであって,色は単色。
ここらが自分の限界(笑)。


つま先,踵,レースステイのパーツはシボ革。
甲はスムースレザー,しかし,オイルがたっぷりしみこんでいるような感じ。
カントリーコレクションらしい押し出しの強さ。



ソールもコマンドソールでアッパーに負けてない。
相変わらずソールは分厚く、見た目のハードさは健在。
だが、見た目に反して、比較的やわらかい(レザーソール仕様に比べればだが・・・)。
そして中敷き。

懐かしや、 ”Avon House” とのダブルネーム。
おじさんにとって“AVON HOUSE”の復活はうれしい。
ブリティッシュトラッドブランドとして一世を風靡した。
私はまだ20代だった。
惜しまれつつ消滅してしまったが・・・・。
エーボンハウスを取り扱っていた地元の店も今はもうない。
時代の流れというか、トラッドが世の中から相手にされなくなり、役割を終えたのだと思う。
トラッドが風前の灯になり、特に私の地元では買いたいと思うものがほとんどなくなった。
「FREE & EASY」の肝入りで復活を遂げたエーボンハウス。
もちろん、創業時の企業が経営しているわけではないが、その理念は生かしていってもらいたいと思う。
・・・・・・などと思いを巡らしているうちに、買ってしまった。
こういうデザインの靴を買う必然性があるのか、と聞かれれば
「ない」と答えるしかない。
この靴を履くのは、カジュアルな場面しか思い浮かばない。
チノかジーンズ。ジャケパン・・・・。
手持ちのスニーカーでも事足りるのだ。
だが、しょうがないじゃないか。
エーボンハウスなんだから。
