今回は 「三交製靴」 には行っていない。
行けばよかったと少し悔いている。
「RENDO」 に行った。
昨年は、RENDOがオープンして間もないころで、「マモル」という靴資材卸売店を探していたら偶然発見した。
だが、今回は狙って行った。
昨年と変わらず、きれいでとてもいい靴が置いてある。
デザインも作りも非常に好み。
特に茶のパンチドキャップトゥなんて・・・・。
いろいろ試してみたが、残念ながら、私の足には合わないことがわかった。
甲の高い昭和の足である(笑)。
店のスタッフも無理にサイズを上げて売ろうとはしない。
合わない靴は合わないと言ってくれる。
こういう店には好感が持てる。だから非常に残念。
ところが、入り口近くに飾ってあるUチップは、明らかに木型が違う。
「あの・・・これはトゥもそれほど絞っていないし、甲も高そうですね。
これを履いてみたいんですが・・・」
「たぶん、この靴ならお客様の足に合うと思いますが・・・・」
(ぜひ!)と思ったら
「こちらはまだサンプルで、製品化はこれからなんです。」
(残念)
今年の春だったか夏だったか度忘れしたが、間違いなく年内には製品化されるそうだ。
ウエストンのゴルフに似た靴。
来年来た時に履いてみよう。期待できそうだ。
RENDOを後にして通りを歩いていると、浅草は本当に靴の街なんだなと実感できる。
大通りであろうが路地であろうが、靴に関連する店が多い。
ただし、みな小規模である。
靴に興味のない人にとっては全く面白みがない。
だが私はゆっくりと街を眺めながら歩く。
RENDOの前の大通りを横断して、向かい側を駅に向かって歩いていたら、気になる靴屋を見つけた。
古い。昭和の店だ。

「山本製靴」
店構えも看板も味出まくり。
店頭に並んでいる靴は売り物。
確か、9,800円ぐらいだったと思う。
手に取ってみたら、底付けはセメントのようだが、しっかりと釣り込みされた靴だった。
中を覗くと、ご高齢の職人さんが靴を作っていた。
店内も店構え以上に味わい深い雰囲気(笑)。
職人さんとちらっと目があったが、気後れしてしまって結局中には入らず、そのまま駅に向かった。

ところが、後からどんどん気になってきた。
東京を後にして家に戻ってきてからも気になっている。
たぶん、注文靴屋なんだろう。
どんな靴を作ってくれるのか、どんな話ができるのだろうか・・・・
そんなことを考えても今更遅いのだが。
来年は、必ずこの靴屋に行ってみよう。
三交製靴といい、RENDOといい、山本製靴といい、靴の街浅草は面白い。
時間をかけて回れば、もっといろいろな発見ができるだろう。
もちろん、靴好きという視点が条件であることは言うまでもない。
