HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

MADE IN JAPAN ①

若いころから、「MADE IN U.S.A.」に強く憧れてきた。
私の世代はだいたいそうだろう。
私より上の世代はもっと強いだろうし、私よりも若干若い世代もおそらくそうだろう。
「MADE IN U.S.A.」と聞いただけで、見ただけで、心が躍る。
「MADE IN ENGLAND」にも強い憧れがあるが、USAの方が身近だ。

靴はもちろんのこと、服や小物なども「USA」「UK」に手を出してきた。
靴については、傾倒した順は「USA」→「UK」→「USA」。
一時期、心の針が「UK」に激しく振れた時期があったが、古靴が好きになるにあたって「USA」に回帰した。
今は割とバランスがいいと思っている。

しかし、よく考えれば、私は日本人。
しかし、若いころは「MADE IN JAPAN」をずいぶんないがしろにしてきたような気がする。
日本人で日本に住んでいるから、日本製のモノは使っている。
だが、喜びを感じていたか?価値観を持っていたか?
初めて買った革靴は「リーガル」のプレーントゥ(大学入学時)。嬉しかったけれど…・

50を過ぎた今では、「JAPAN」に強い誇りを持てるようになった。
「JAPAN」に大きな喜びを感じるようになった。
気が付けば、日本製のモノが多くなっている。
古靴は相変わらずUSAが多いが、それ以外は日本製が増えている。
現在のアメリカのプロダクトが衰退して魅力がなくなり、日本製の良さを自分なりに見直してきているところがある。

ということで、これから自分の持つ「MADE IN JAPAN」をこのブログにまとめておきたいと思う。
靴ネタに偏るところも多いだろうが、その他のモノについても書いていきたい。

で、まずはこれ。

1citta1上2 (478x640) 1citta1開く (640x585)

2citta2上2 (465x640) 2citta2開く (640x638)

鹿児島の注文靴店「CITTA」でつくった1号と2号。(やっぱり靴)

私は「CITTA兄弟」と呼んでいる。
この2つの靴は、以前も記事にした(こちら

同じ親(木型=私の足)から生まれた兄弟。

木型1 木型2



デザインも革も全く違うが、シルエットは同じ。
履き心地は違う。
革の柔らかさや、芯材、ソールが違うからだ。
同じ木型でもデザインが違うと履き心地が違うそうだし・・・。
おまけに2号の方が土踏まずをより絞ってあるそうだ。
職人曰く「土踏まずを攻めました」。
まったく一緒ではクローンである。
共通のDNAを持ち、違うからこそ兄弟である。

3citta12上 (466x640) 3citta12開く1 (640x555)

3citta12後1 (559x640) 3citta12後2 (640x634)

兄弟だから底付け方法も同じ。
ステッチダウンである。

3citta12つま先 (640x337)

比較的安価に注文靴を作れるようにと、ウエルト式の製法を採っていない。
しかし、いくらステッチダウンが簡単な構造とはいえ、底付けは手縫いだから手間はかかる。
おまけに前半分はステッチを二重にしてもらったので、さらに手間がかかる。
アッパーを革のミッドソールに直接縫い付けるという製法上の特徴から、ミッドソールの内側の沈み込みはなく、フラットである。
そこで、この靴は、私の足の裏側に沿って作られたインソールを作成し、ミッドソールの内側に貼りこんでいる。
ラストもそれを想定して作ってあるので、このラスト(注文者保管)を使って他の注文靴店で靴を作ってもブカブカの靴が出来上がってしまうのだ。

この工房にある機械は、アッパー縫製用のミシンと革漉き機だけ。
構造は簡単でも、恐ろしく手間がかかっている。

構造上、コバの張りが大きく、ソールが分厚くなりがちなので、ドレスシューズよりもブーツの方が似合うが、私はあえて短靴で注文した。
完全注文靴なので、デザインも自由、木型はマイラストだから、足に合わせて盛り付けだけでなく、削りこみもしてくれる。

オーダーの世界では、高価なビスポークより 比較的安価にハンドソーンウエルテッドの靴をオーダーできる パターンオーダーが多い。
当然、木型とデザインには制約がある。
私のオーダーシューズはほとんどこれである。
「靴のハシモト」もこれである。
だが、「CITTA」はハンドソーンウエルテッドよりも デザインと木型の自由度を優先 させ、価格を抑えて注文靴の門戸を広げている。
こういう選択肢もありかなと思う。

CITTAのHPにはこう書いてある

 『 靴工房CITTAの靴はオーダーメイドオンリーです。
   1人1人の足に合わせた靴、顔と顔を合わせた関係。
   時間と手間をかけて手でつくる意味はそこにあると考えます。
   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーダーメイドの靴をもっと身近に。気軽に。』


木型3



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 靴について

4 Comments

なおけんた  

Re: 国産品…

musselwhiteさん

> 国産品は品質もさる事ながらサポートなどメンテナンス面で安心感がありますね。
> しかし、不幸にして私の体型(微メタボ)ではスーツ類は42inch R、靴は10D~9Eと甲薄、狭幅の足にはインポートサイズがピッタリなんです。
> ですが、イザ購入時点は何処かお金を捨てる様な気持ちが少しあったりします。


インポートサイズが合うというのは羨ましいですねえ。
私もそうだったらebayで買いまくるんですがねえ。
私の場合は,スーツも靴も既成ではいまいちしっくりこないと感じているのでオーダーに走っています。



> 中学まで誂え靴を履いていた私にはインポート靴はとても魅力的です。

子どものころから誂えとはすごいですねえ。私なんて高校卒業まで革靴なんて履いたことがなかったですね。
中学は学校指定の月星ジャガーΣですからねえ。選択肢がなかったです(笑)。
それにしても,中学時代はどんな靴を誂えていたんでしょうか?



> 昨日ヤフオクでほぼ新品のRalph Lauren(C&J OEM)の白スエード・Uチップを落札しました

これからの季節に向けて揃えておられるんですね。
先日のコードバン・ギリーに続いての連続技,うらやましい限りです。
羨ましいばかり言ってますが・・・・。

2015/03/19 (Thu) 13:52 | REPLY |   

musselwhite  

国産品…

こんにちは。

国産品は品質もさる事ながらサポートなどメンテナンス面で安心感がありますね。

しかし、不幸にして私の体型(微メタボ)ではスーツ類は42inch R、靴は10D~9Eと甲薄、狭幅の足にはインポートサイズがピッタリなんです。
ですが、イザ購入時点は何処かお金を捨てる様な気持ちが少しあったりします。

中学まで誂え靴を履いていた私にはインポート靴はとても魅力的です。

昨日ヤフオクでほぼ新品のRalph Lauren(C&J OEM)の白スエード・Uチップを落札しました

2015/03/19 (Thu) 11:32 | EDIT | REPLY |   

なおけんた  

Re: No title

電池さん

> 私はMade in Japanは良質な製品という刷り込みがあります。しかし、日本製の方が良質(モノにもよりますが)なのになぜかアメリカ、フランス、イギリス等を求めてしまうところがあります。もっと言えば日本製の良さを頭では分かっているのに心では認めていないという状態でしょうか。損をしていると思います笑
>
> 靴に関してもシェットランドフォックスのケンジントンなんて素晴らしいモノでしたよね。結局購入していませんが…。日本製を楽しむのはオーダーにとっておこうかと思います。
>
> 今回紹介のcittaの靴はアメリカ矯正靴のような、しかしどこかミリタリーも感じる、でも実は日本製というオーダーならではの雰囲気が感じ取れます。デザイン1つに関しても自分の好きな要素を好きなように散りばめる事ができるのはオーダーの特権ですよね。7アイレット、コバ白ステッチのスペクテイターとか作ってみたいです(^^)

今更ながら,日本人の細やかさとこだわりを感じているところです。
それは,顧客に対する姿勢と自分の仕事に対する誇りです。
そういうものが,見えないところで手を抜かない=信頼につながるのではないかと。
すべての日本人がそうではありませんが,日本人の総体的な気質として世界に誇れるのではないかと思っています。
オーダーとはそういう日本人の気質がもっとも発揮されやすい場ではないかと思っています。
顧客と職人が一対一で向き合い,お互いに信頼関係をもつ。
いいなあ,と思います。

電池さんは,豊富なデザインデータ(スペクテイターの)を持っておられますから,ぜひ,スペクテイターのオーダーを!(笑)。

2015/03/18 (Wed) 11:16 | REPLY |   

電池  

No title

お久しぶりです。

私はMade in Japanは良質な製品という刷り込みがあります。しかし、日本製の方が良質(モノにもよりますが)なのになぜかアメリカ、フランス、イギリス等を求めてしまうところがあります。もっと言えば日本製の良さを頭では分かっているのに心では認めていないという状態でしょうか。損をしていると思います笑

靴に関してもシェットランドフォックスのケンジントンなんて素晴らしいモノでしたよね。結局購入していませんが…。日本製を楽しむのはオーダーにとっておこうかと思います。

今回紹介のcittaの靴はアメリカ矯正靴のような、しかしどこかミリタリーも感じる、でも実は日本製というオーダーならではの雰囲気が感じ取れます。デザイン1つに関しても自分の好きな要素を好きなように散りばめる事ができるのはオーダーの特権ですよね。7アイレット、コバ白ステッチのスペクテイターとか作ってみたいです(^^)

2015/03/18 (Wed) 01:09 | EDIT | REPLY |   

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