いよいよ夏到来。
私の靴にカビを呼び込んだ憎き雨はどこかに行ってしまった。

6月は長引く雨のおかげで履く靴の種類が制限されてきた。
そして・・・・・カビとの闘いだった。
古靴のほとんどにカビが生えた。
防カビ剤は安くはないので,初めはセコくアルコールを使ったが,この異常な環境ではほとんど効果なし。
結果,防カビ剤を4本も買った。
今年の湿度は強烈で,カビを除去してしばらく経つと,またカビが生える,再び除去・・・という作業を繰り返した。
2本は完全に使い切り,3本目も半分以上使った。種類の違うもう1本も使っている。


しかし,その苦労もやっと報われる。
今シーズンはもうカビの再発の心配はないだろう(たぶん・・・)。
ということで,今からやっと靴の手入れに入る。
数が多すぎて,休日でも1日で全部仕上げることは不可能。
メシの時間,休憩時間,何もしない時間,心を豊かにする時間,家族との時間・・・私にはいろいろと時間が必要なのだ。
平日は1日1足のペースで地道に手入れしていこうと思う。
1日1日,履ける靴が増えていく。
レザーソールの靴,コードバンの靴を履く機会も増えてくる。
そして,私の心は 「本日も晴天なり」
・・・・と言いたいところだが,
何だこの暑さは?
夕方5:30で38℃!
夏ってこんなに暑かったか?
いや,たぶん去年だって暑かったはず。
今までが涼しすぎたのだ。
暑さに慣れていないだけなのだ。
雨が続けば晴れを望み,
晴れが続けば暑さを恨み,
暑さが続けば雨を望むようになるのだろう。
人間とは我儘な動物なのだ。
ただ,我儘な人間の思い通りにならないところが,自然の偉大さ。
思い通りにならないから,我々はいろいろと工夫したり努力したりする。
自然が人間を成長させる(ときには罰を与える)のだ。
さて,今日は晴天の中,Wright を履き下ろした(USEDだけど)


レザーソールの靴が履ける喜びを噛みしめつつ,
暑さに負けぬように工夫しながら,この夏を乗り切っていこう。
