山の中の靴工房CITTAへ久々の訪問。
今回はオーダーではない。
以前つくったCITTA2号の調整のため。


中敷き(全敷き)がいい感じに窪んで、私の足形がプリントされている。
だが、窪みがあれば山がある。
この山の部分が親指の裏に当たりすぎて違和感が出てきた。
それから、中敷きのV字型の盛り上がりの足裏への当たり方が強くなってきた。

そこで、中敷きの調整をお願いした。


中敷きを外して・・・・・・・

表面のレザーを剥し、コルクやクッション材をフィニッシャーを使って削り、両面テープで貼り合わせ・・・・・とほとんど工作に近い。
手間のかかる作業を目の前でしてもらえると、手のぬくもりが伝わってくる。
作り手の顔が見える、というのは気分が良い。
削っては履き、履いては削り・・・・・を繰り返してベストの状態にセッティングすることができた。
履き心地がさらに一段増した感じ。
作業をしながら、工房に置いてあるいくつかの保革剤について話が盛り上がる。
モンタナのオイルコンディショナーは革への浸透がいまいち(笑)とか・・・・
マスタングペーストもあったので、「これ、古いクリームがかなり落とせますよ」と私。
ステインリムーバーは強く擦ると革によくないから怖いので、クリーナーとしては、
サフィールのユニバーサルレザーローションが使い勝手が非常にいい、ということを教えてくれた。
こういう会話、対話ができる店は本当に気分が良い。
100km以上も車で走ってくる価値がある。
