HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

国産靴 マッケイ

持っている国産靴シリーズ第4弾

【 マッケイ靴 編 】

・・・・・・・などと大げさに言っているが、1つしかない(笑)。

コバの張り出したがっしりした靴が好みなので、華奢な感じのマッケイ靴にはあまり手を出してこなかった。

1つくらいは持っていてもいいかな?ということで作った。

27saion0.jpg

「Saion」 という注文靴店でつくったマッケイ靴。

27saion6 (2)

中底にマッケイ縫いが見える。

基本はハンドソーンウェルテッドの靴を作る工房だが、マッケイ縫いのパターンオーダーを売り出した。
底付け以外はハンドソーンのモデルと変わらない。


27saion1.jpg

27saion2.jpg

コバに出し縫い糸がないので、とても華奢に見える。
冠婚葬祭用のフォーマルな靴がほしかったので、内羽根プレーントゥにした。

パターンオーダーなので靴のデザインは決まっていて、内羽根プレーントゥなどというモデルはなかった。
が、オプション料なしの基本料金で作ってくれた。

オーダー表

上はオーダー表

私の足に合わせて、左右でサイズを変えたり、いろいろと調整を加えてくれた。
アッパーはイタリアはイルチア社の「OSAKA MOCS」という革。

27saion5 (2)   27saion5.jpg

レザーソールで伏せ縫い。
ウエストはかなりくびれている。ほんとにわたしの足(3E&E)なのか?

これだけやって4万円でおつりが来た(つま先のスティールは後付け)。

ものすごく良心的だが、もうけはあるの?
これだけのものならもう1足注文しようかな?

と思ったら、ものすごいバックオーダーを抱えていて引き渡しが1年近くになるとのことだった。
一人で3足も4足も同時に注文する人が結構いたそうだ。

結局、2足目は注文しなかった。
その頃の自分は、オーダーを半年も待つような我慢強さ・心の広さがなかった(笑)。


27saion3.jpg

27saion7 (2)

そして、ようやくオーダー(に要する時間)に対して寛大な心になれた私は、再びSaionに注文しようとした。

が・・・・・・・Saionはなくなっていた。

工房があったABCマート銀座店からいつの間にか消えていた。

この工房があれほど安くオーダーを展開できたのは、ABCマートの資金力のおかげだったのだと思う。
インポートの革をたくさんストックしていたのも・・・・・。

ABCマートが本気で注文靴を展開していることに驚いていたが、
この工房のコーナーだけ、周囲の商品群とは明らかに異質だった。
いつまで続けられるのだろうか・・・・・という不安がなかったといえば嘘になる。

とにかく、工房は消えた。
この後、ABCマートはホワイツを買収し、ワークブーツ専門店を展開し始めた。
儲からなかったのか、ABCの経営戦略が転換されたのか・・・・・

代表の職人さん(リーガルのビスポーク主任から独立した人だったと記憶している)はいったいどこに行ったのか?
今も自分で工房を開いているのだろうか?

そういうことが全く分からないままだ。



そういえば、イルチア社も昨年廃業したと聞く。

この靴を作った工房も、この靴に使われた革も今はもうこの世にはない。

そういうことを思うと寂しくなる。

27saion4.jpg





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 靴について

2 Comments

なおけんた  

Re: No title

europeanblend さん


> マッケイとは言え、この革でこのつくり。メチャクチャ安いですね!(>_<)
> 私がアメリカ旧靴に目を向けたのは、作りや革質に比して安かったからなので、最初にこういうお店を知っていれば集めることもなかったでしょう。
> それにしても行方は気になるところです、、、

ほぼ1年前に、saionが消えたという記事を書いたことに先ほど気づきました(笑)。
その記事のコメント欄に、実際にABCマートでスタッフに確かめた人から情報をいただきました。
「需要が無いと本部に判断された」ようだとのことです。
大量のバックオーダーを抱えているのですから、需要は十分にあったと思いますが、もうけの少ないマッケイの需要が多かったはずです。
ブログはいまだに残っています(http://shoemaking.blog113.fc2.com/)けど・・・・。
このブログ、ある時期から(まだ営業しているころから)全く更新されなくなりましたので、更新できないくらい忙しかったのかもしれません。
スタッフも少なかったので、生産が追い付かなかったのではないかと想像します。
であれば、短期的に見ると儲からないと判断されたのかもしれませんね。

主催は横山直人という方ですが、雑誌等でも相当名が売れていた人でした。
しかし、現在は靴業界での活動の情報が全くありませんね。

2015/09/20 (Sun) 21:02 | REPLY |   

europeanblend  

No title

マッケイとは言え、この革でこのつくり。メチャクチャ安いですね!(>_<)

私がアメリカ旧靴に目を向けたのは、作りや革質に比して安かったからなので、最初にこういうお店を知っていれば集めることもなかったでしょう。

それにしても行方は気になるところです、、、



2015/09/20 (Sun) 18:29 | EDIT | REPLY |   

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