HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

Wing Tip / Full Brogue ② ~ ” BARRATTS ” 

Wing Tip / Full Brogue シリーズ 第2弾

1 BARRATTS 27 10 12 (3)

            9 BARRATTS 27 10 12


「BARRATTS 」


現代の我々には全くの無名のブランド。

布タグからノーザンプトンのメーカーだ(だった)ということはわかる。


1 BARRATTS 27 10 12 (2)  2 BARRATTS 27 10 12


非常に強い型押し革。


8 BARRATTS 27 10 12


コバの張り出しも大きい。

10 BARRATTS 27 10 12 11 BARRATTS 27 10 12

布ライニングで、底付けの糸は伏せ縫い仕上げ。

アッパーは赤茶の革だし・・・・・60年代の個体かな。

MADE IN ENGLANDとは書いてないが、おそらく英国製(ノーザンプトン製)。



今はもう存在しないメーカーだろう

          ・・・・・・・と思っていたら、存続していた。


ima.jpg


ネット販売してる(笑)。

しかし、売ってる靴は、買いたいと思えるものではない。

紳士靴は高くても£60くらいまでの普及靴。

ノーザンプトン製のこの靴の系統性は全く感じられない。


company.jpg Barratts_factory,_Northampton


W Barratt Boot and Shoe Company was established in 1903, and soon became one of the leading shoe manufacturers in Northampton. In 1913 it moved into a neo-Baroque factory designed by John Macvicar Anderson. The Barratts brand entered a new era of prosperity in the 1920s with the publication of luxurious promotional catalogues, including specially commissioned artwork and decorative pages. The 1923 catalogue featured an endorsement by the famed couturier Lady Duff Gordon, who also contributed an illustrated introduction to the women's section of this edition. The firm continued to flourish into the mid-20th century under the advertising slogan "Walk the Barratt Way".

Stylo was a family run business which originated in 1935, with the consolidation of three separate companies the company was floated on the London Stock Exchange under the trade name Stylo Boot Company (Northern) Ltd. Having grown to 150 outlets, in 1964 Stylo bought W Barratt and Company, and merged the two businesses in Bradford.  


「W Barratt Boot and Shoe Company」 は1903年に設立され、すぐにノーサンプトンの大手靴メーカーの一つとなった。
1913年にはJohn Macvicar Andersonによって設計されたネオ・バロック様式の工場に移転。
豪華なカタログや"Walk the Barratt Way"という広告スローガンなど、20世紀半ばに繁栄し続けた。
1964年に Stylo という企業に買収されたらしい。

経営が変わる1964年までがこのメーカーの繁栄だったのだろう。

この靴が作られていたのも、1964年以前と考えたい。


5 BARRATTS 27 10 12


古い靴ではあるけれど、革はしっかりしているし、非常に丁寧でまじめな作りで破たんがない。

長く履き続けられる、いかにも英国的な靴。


       6 BARRATTS 27 10 12


こういう靴が作られていた英国の素晴らしさ。

そして、生き残りのためにそれを捨てざるを得なかったこのメーカーの悲しさ。


英国ノーザンプトンの靴産業の衰退を象徴するようなメーカーではないだろうか。


7 BARRATTS 27 10 12
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 靴について

4 Comments

なおけんた  

Re: No title

europeanblend さん

> これはまた英国らしいすばらしい靴ですね!(>_<)
> 革もこれぞ本場のスコッチグレインという感じで。
> やはり70年代に入ると、アメリカもイギリスも革靴業界は
> 苦労していたんですね。石油危機の影響も大きかったと思いますし、何より革靴そのものも以前に比べ需要も少なくなっていったのでしょう。


不況,需要減,環境問題・・・・靴や革業界は踏んだり蹴ったりが続いているんですねえ。



> なおけんたさんのセレクションを見ていつも感心するのは、ブレないという点です。やはりビスポークまで行かれてるので靴を見る基本的な視点が確かというか。


お褒めの言葉をいただいて恐縮です。
好きなもの,気に入ったものに手を出してる感じではありますが。
ただ,買うか,買わないか,という点に関してはかなりブレてます(笑)。
買わないことに対しての意志の弱さ!




> 私も今回そのまねごとをしてみて、やはりオーダーは勉強になるなあ、と感じました。

そろそろオーダーは出来上がるころではないですか?
出来上がったらぜひ紹介してください。
楽しみにしています。

2015/10/14 (Wed) 14:24 | REPLY |   

europeanblend  

No title

これはまた英国らしいすばらしい靴ですね!(>_<)
革もこれぞ本場のスコッチグレインという感じで。
やはり70年代に入ると、アメリカもイギリスも革靴業界は
苦労していたんですね。石油危機の影響も大きかったと思いますし、何より革靴そのものも以前に比べ需要も少なくなっていったのでしょう。
なおけんたさんのセレクションを見ていつも感心するのは、ブレないという点です。やはりビスポークまで行かれてるので靴を見る基本的な視点が確かというか。
私も今回そのまねごとをしてみて、やはりオーダーは勉強になるなあ、と感じました。

2015/10/14 (Wed) 10:20 | EDIT | REPLY |   

なおけんた  

Re: タイトルなし

電池さん

> 英国らしい靴ですね。この靴をさらにゴツく無骨にするとカナダ靴になりそうですね。カナダ靴は英靴に買収されるくらいですから当時から共通点はあったのかもしれませんね。
> 英靴は年代を遡ってもそれほどデザインに変化が無いのが良いところであり、またつまらなくもありますよね。
> しかし、実際使うとなると英靴の方が使いやすい時があるんですよね。後年もクオリティが維持されていますし。

アメリカ靴の凋落ぶりに比べると、英国はまだずっとマシなほうでしょうね。
ただ、ロイド代表の豊田さんが70年代に英国に行ったときは、すでにノーザンプトンの靴メーカーはかなり厳しい状態に陥っていたそうですから、現在の状態を考えると、相当数の靴メーカーがあったと考えられますね。
そういう不況の荒波を乗り越えてきたのが現存する英国靴メーカーですので、実力はぞろいで、素晴らしい靴を作り続けているんでしょうね。

2015/10/13 (Tue) 22:52 | REPLY |   

電池  

英国らしい靴ですね。この靴をさらにゴツく無骨にするとカナダ靴になりそうですね。カナダ靴は英靴に買収されるくらいですから当時から共通点はあったのかもしれませんね。

英靴は年代を遡ってもそれほどデザインに変化が無いのが良いところであり、またつまらなくもありますよね。

しかし、実際使うとなると英靴の方が使いやすい時があるんですよね。後年もクオリティが維持されていますし。

2015/10/13 (Tue) 22:21 | EDIT | REPLY |   

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