HUNGRY HEART~いつも何かを求めて~

地方在住の50過ぎの中年です。 靴や革製品などの他に、趣味や家族、社会などあらゆることについての自分の思いをだらだらと書き綴っていきたいと思っています。 何かコメントがありましたら遠慮なさらずにどうそ。

羽根の違い

先日、羽田の「靴のハシモト」で靴を受け取る際に、橋本さんがこんなことを言っていた。

「羽根の部分は手間のかかるやり方で縫い付けたんだよね」


hashimoto Pt揃い斜め (4)  「信義」プレーントゥ

hashimoto Pt 横右  hashimoto Pt横左

言われてみて、初めはよくわからなかった。

が、店にあるリーガル・インペリアルを見せてもらったら違いが分かった。

リーガルインペリアル2236


羽根のアップ

1リーガルインペリアル2236羽根   リーガルインペリアル2236羽根 2


「信義」

hashimoto 羽根up  hashimoto 羽根up横

リーガルは羽根のパーツがアッパーの下に潜り込んでいる。
信義は羽根のパーツを外側から被せるように縫い付けている。

後者の方が手間がかかるのだそうだ。

羽根を潜り込ませるやり方は、パーツの縫い代を広くとることができる(アッパーの下に隠れて見えない)から楽なのだそうだ。
それ以上は言わなかったが、外側から縫い付ける場合は、パーツのエッジのギリギリを縫わなければならないということなのだろう。

もともと、この靴は、パーツがギリギリ取れるか取れないかという小さなコードバンを使おうとしていた。

H27ハシモト3 - コピー

画像を見てもわかるように、羽根のパーツはギリギリで余裕がない。

結局パーツを取り切れず、革はワインハイマーに変わったが、型紙はそのまま使った。

その結果、手間のかかる縫合になったということだろう。

確かに、プレーントゥのこのタイプの羽根で、外側から縫い付ける靴はあまり見たことがない。




ふと、自分の靴はどうかと確かめてみた。

P1040913.jpg  P1040918.jpg

前回の記事で出てきた 宮城興業製のコードバン・プレーントゥ

P1040908.jpg  P1040918 - コピー

潜り込んでる・・・・。

そして、内羽根の靴はどうかと調べてみた。

マスターロイド  マスターロイド「SURRY」

ロイド羽根

潜り込んでる。

だが、内羽根の靴はどれもこんな感じだと思う。

内羽根の靴で、羽根のパーツを外側から被せるように縫い付けた靴なんて見たことがない。


・・・・・・と思ったら、あった。

チャーチ125  CHURCH’S 125周年モデル「THOMAS」

チャーチ羽根  チャーチ羽根2

被せて縫ってる。

やはり手間がかかっているのだろうか?

逆でも手間はかかりそうな気もするが・・・・。

しかし、内羽根モデルでこのタイプは見ないからな・・・。



素人にはよくわからないが、アッパーの縫い方にしてもいろいろあるのだ。

アッパーに限らず、靴の作り方に関しては、見える部分、見えない部分で、手間のかかり方の違いがたくさんある。

見えないところで手間を省いて、コストダウンを図ることもあるのだろう。

アメリカ古靴が、60sと70sを境として品質が落ちてきたのは、革だけでなく、そういう部分もあるのではないか?

逆に言うと、60s以前の靴は、職人たちが見える部分、見えない部分でこだわりをもって靴を作っていたのかもしれない。

現代の靴で、昔と同じようなこだわりで作ろうとすると、価格が上がっていくのは仕方がないことなのだろう。


hashimoto Pt正面開く


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 靴について

6 Comments

なおけんた  

Re: No title

tomojin329 さん

> お久し振りです。
> ここ暫らく忙しくコメント出来ずにいました・・・

お久しぶりです。久しぶりの更新があのBOYDSとは。さすがですね。



> こうした細かい所にこだわりのある靴良いですね(^^)
> 廃業されると聞いて諦めていたのすが、猶予が出来たみたいですので年明けにオーダーを考えています。(1年位あればお金の工面も多分何とかなるでしょうし^^;)

ぜひ,行ってみてください。いろいろな面白いお話が聴けますよ。
私も1年あれば・・・とまたオーダーしています。ただし,例のコードバンで材料取りができればの話ですが。
1月に結果はわかります。

2015/12/24 (Thu) 17:29 | REPLY |   

tomojin329  

No title

お久し振りです。
ここ暫らく忙しくコメント出来ずにいました・・・

こうした細かい所にこだわりのある靴良いですね(^^)
廃業されると聞いて諦めていたのすが、猶予が出来たみたいですので年明けにオーダーを考えています。(1年位あればお金の工面も多分何とかなるでしょうし^^;)

2015/12/24 (Thu) 14:00 | REPLY |   

なおけんた  

Re: No title

europeanblend さん

> なるほど、確かに端っこを縫うって大変かもしれませんね。
> 見えるとこですし。

革は、縫いが失敗すると一からやり直しですよね。
特に注文靴はプレッシャーがかかると思います。


>
> 私は今回、注文靴店には伺いませんでしたが(2足納品待ちなので。。。)なおけんたさんの遍歴記事や、みきおさんとのやりとりを拝見すると俄然興味が湧いてきました。
>
> 靴学校の生徒さんとかに練習がてらお願いできないかな、なんて、不埒な事を考えてます(^^ゞ

手縫いの靴の技術を持っている人は(若い人が増えているようです)は、言い方は悪いですが、「ゴロゴロ」いるそうです。
ただ、それで食っていける人が少ないようですね。
技術を持っていても、それを活用する場を与えられていない人が多いのでは?そういう人とお知り合いになれたら、作ってもらえそうな気がしますが・・・。

2015/12/14 (Mon) 13:57 | REPLY |   

europeanblend  

No title

なるほど、確かに端っこを縫うって大変かもしれませんね。
見えるとこですし。

私は今回、注文靴店には伺いませんでしたが(2足納品待ちなので。。。)なおけんたさんの遍歴記事や、みきおさんとのやりとりを拝見すると俄然興味が湧いてきました。

靴学校の生徒さんとかに練習がてらお願いできないかな、なんて、不埒な事を考えてます(^^ゞ

2015/12/14 (Mon) 13:36 | EDIT | REPLY |   

なおけんた  

Re: タイトルなし

みきおさん

> 先日はいくつもご紹介頂きありがとうございました。
> 行脚と予算、いろんなことを考慮してhttp://www.gloucester-road.com/
> 横浜にあったこちらでグッドイヤーのパターンオーダーにしました。
> ご紹介頂きながら違うとこ選んだご無礼お許し下さい。
> お店を回るうちに、靴の適正価格についてまた考えるようになりました。ハシモトさんのところは別格として、素人からするとよくわからないというのが本音です。

いろいろな情報を仕入れて、自分の感覚や考え方に合った店に決めるのが一番いい方法ではないかと思います。
みきおさんはその方法を採られたのですから、全然気にすることはありませんよ。
グロスターロードですか。
金沢のKOKONから暖簾分け(という表現が正しいかどうかわかりませんが)した店ですね。
私もKOKONに興味があって、横浜のグロスターは調べていたんですが、横浜まで足を伸ばす気になれず、今回は計画に入れませんでした。せっかく横浜に行くんなら、グロスター以外の店も回らないと・・・・というのがあったので。
KOKONの木型はとても評判いいと聞いていますし、顧客も多いですよね。いい革を積極的に仕入れているようですし(橋本さんとの会話にも出てきたくらいですから)、グッドイヤーならセントラルが製作すると思います。セントラルの実力は既成靴でも実証済みですからね。
いい靴ができそうですね。

2015/12/14 (Mon) 08:38 | REPLY |   

みきお  

先日はいくつもご紹介頂きありがとうございました。
行脚と予算、いろんなことを考慮してhttp://www.gloucester-road.com/
横浜にあったこちらでグッドイヤーのパターンオーダーにしました。
ご紹介頂きながら違うとこ選んだご無礼お許し下さい。
お店を回るうちに、靴の適正価格についてまた考えるようになりました。ハシモトさんのところは別格として、素人からするとよくわからないというのが本音です。

2015/12/14 (Mon) 08:00 | REPLY |   

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