出発待ち

羽田に着いて、モノレールに乗り、

駅の改札を過ぎてエスカレーターを上がると・・・・

やって来ました「靴のハシモト」

前回の訪問時と全く変わっていない。

若い女性のお弟子さんも前回同様に靴作りに励んでいた。
まずは注文していた靴を受け取る(この靴の詳細は後日)。
ところが、今回は靴の受け取りだけでは終わらなかった。
店の中を見渡すと、作りかけのアッパーが重ねてあり、バックオーダーをたくさん抱えているのがわかる。

そして、よく見るとウィンドウに飾られた靴が増えてる。
なんと、お弟子さんの靴が飾られている。
練習用として作った靴を買ってもらっているのだそうだ。
なるほど、よく見ると仕上げが雑な部分はある。
ウィンドウにあるお弟子さんの靴は、全て予約済みなのだそうだ。
価格は材料代のみ(❗️)なので驚くほど安い。
九分仕立てなのにこの価格は反則。
リーガルの中堅クラスより安い。
しかも材料代といっても、⚪️イン⚪️イマーとか使ってる。
マイサイズがないか聞いたら、未完成のものがあったので試着。
まだラストが入ったままのものもあり、ラストを抜く作業(すごい重労働だ)も見せてもらった。

こんな風に写真とか撮ったら、お弟子さんは恥ずかしがって
「恥ずかしい出来だからやめてください」
と言っていたが、私と橋本さんと2人で「大丈夫、大丈夫」と言って聞かなかった。

で、この2つに絞った。
くるぶしが当たったり、少し緩かったりするので、インソールのかかと部分の中物を厚くするとか、オールソック仕様にするとか、試行錯誤を繰り返した。
踵のフィット感は全然大丈夫だし、既製品と割り切れば十分な品質なのだ。
ちなみに、この2足の素材は⚪️ンタである(別に隠さなくてもいいんだけど)。
結局、こいつに決定。

仕上げで色を入れると、もっと引き締まった表情になる。

まだアウトソールの縫いが終わっていない。
レディメイドの靴を仮縫い状態で試着するという珍事だった。
「仕上げで失敗するかもしれません」と謙虚かつ弱気な発言を繰り返すお弟子さんだが、初々しくて好感がもてる。
年内には完成して送ってもらうことになった。
ところで、この試着作業の時にお客さんが来た(自分も客だが)。
「あのぅ、ブログやってませんか?」と尋ねられた(驚)。
このブログを参考にして来店したのだそうだ。
こういうこともあるんだな。
なんだか恥ずかしい・・・。
私が帰った後、この男性は注文したのだろうか?
東京初日から面白いハプニングもあり、和気藹々とした雰囲気の中で楽しい時間を過ごせた。
こういうのはネットでは絶対に味わえないよなあ。
